物理ブロックは安定供給のため

今年は秋野菜がわりと順調に育っています。
昨年大失敗したキャベツ、ブロッコリーなどの苗ものは無事に必要数を植えて育ってきていますし、軟弱葉物と言われる水菜や小松菜なども暑い中を虫食いすくなく育ってきています。

年間通して野菜を出荷するときに難しいのが端境期といわれる野菜が少ない時期。
これは少ないというよりも野菜を育てにくい時期なのですが、だいたい季節の変わり目に端境期がやってきます。
春から夏にかけて、夏から秋にかけて。
秋から冬は難しくないですが、冬から春は最高難度でうちは2ヶ月間出荷を休んでいます。

その季節にあった野菜を適期に種まきして育てるというのはそんなに難しいことじゃありません。
春野菜を春に、夏野菜を夏に育てるのは実に簡単。
夏野菜が落ち込んできたときに秋野菜をうまく収穫まで持っていけるか、というところに難しさがあります。

この先、9月中旬から10月中旬くらいまで小さな端境期がやってきます。
夏野菜が採れなくなってくる、終了するものが出てくる中でいかにして秋野菜の収穫をスタートさせるか。
このくそ暑いなかで秋野菜をどのようにして育てていくのか。
ということがポイントになります。
11月に入ってから収穫できる秋野菜なんてのはタネまき時期が涼しくなってきているころなのでわりと簡単ですが、10月から収穫しようと思ったら8月中に播かないといけないので大変です。
とにかく虫が多い季節ですからね。
発芽してきてもあっというまに食べられて消えてしまうことも多いです。

防虫ネットや寒冷紗など物理的に虫の被害をブロックすると、夏でも少しは虫の被害を減らすことができます。
あんまり多用すると「なぜ虫に食われたのか」という根本的な原因が見えなくなってしまいますが、そもそも8月に水菜や小松菜のタネを播くこと自体が季節的におかしいので、虫害はあって当たり前だと思ってわりきっています。
おかげさまで今年は今のところ虫害少なく水菜、小松菜、壬生菜、白菜、カブ、大根などアブラナ科の野菜たちが順調に育ってくれて、9月下旬くらいから秋野菜セットへの移行を進めることができそうです。

毎年うまくいかなくて悩みのタネだった白菜も今年は順調。
大根、キャベツ、白菜の重量級野菜があると野菜セットをつくるのが非常にラクになるので、このままスクスクと育ってほしいものです。

定期宅配という形をとって販売している形態上、僕がもっとも重視しているのは野菜を切らさずに安定供給すること
3月4月を除く10ヶ月間は食卓にかかせない存在として安定して野菜をお届けしたいですね。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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