多品目栽培の特徴として、悪い言い方をすれば
すべてが中途半端
になってしまう傾向があります。
キャベツならキャベツ、トマトならトマトの専作農家だったらその野菜に集中して手をかけてあげることができます。
ところが畑に20種類も30種類も野菜が植えてあると、それぞれに充分な愛を注ぐことができないことが多いです。
まあ人によりますけど。
でも専作農家さんはその野菜について栽培技術を深く突き詰めていくのに対して、多品目農家はそれぞれの野菜について深くというよりも浅く広く技術を磨いていく必要があります。
だから(というわけでもないけど)トマトだけ見るとトマト農家には技術的に及ばない。
人参のことは人参農家に聞け、ってなもんです。
僕は100点を目指しません。
70点くらいがちょうどいいなという感覚です。
飛びぬけて点数の高い野菜があるよりも、全体的に70点くらいの野菜が並んでいる。
天候によって出来不出来はあれど、安定して収穫できる野菜が常に畑で育っている。
というのが理想で、セット売りを基本にするときはとにかく赤点を取らないことがなによりも重要。
赤点を取ってその野菜が売り物ならないことが一番こわい。
ホームページには通信簿として過去の栽培履歴を載せていますが、自己評価ですが★の数で成否を判断しています。
ここで★4つくらいが僕の目指す70点。
すべての品目で★4つ取れる日はやってくるのでしょうか。
道のりはまだまだ遠く険しい。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・