農業だけどパソコンは使えたほうがいいと思う

先日、研修生に向けて講義をしました。
雨だったので。
といっても栽培うんぬんは教えるような技術もないし講義でやるつもりもないので、多品目で野菜セットをつくっていくシステム部分についての話がメインになります。

栽培について難しいのはひとつひとつの野菜を丁寧に育てることじゃなくて、毎週10種類程度の品目をコンスタントに揃え続ける栽培計画・実行力のほうですが、これは机上でやったところで身につかないので足しげく畑に通いながら体・頭に染み込ませていくしかありません。
こういうことは講義なんてしません。

逆に講義をしないと理解できないのがシステム部分。
ホームページで注文を承ってからメールの返信、商品の発送、請求書の発行、各種連絡などをどのようなタイミングでどのような流れで処理していくのか。
今週はこの人たちに、来週はこの人たちに発送して・・・という処理をスムーズに間違いなく実行するにはどういうシステムを構築しなければならないか。
その他もろもろやるべきことは多いです。
こういう事務作業はアナログな処理をしていると相当な時間を使います。
これがイヤで離農した有機農家の話を聞いたことがあるくらいです。
少ない件数のときは気にならないけど、増えてくると手に負えなくなる可能性のある業務なんですよ。

というようなことを講義しました。
就農して最初の数年はおそらく目の前に降ってくるものを手当たり次第処理していれば過ぎていくと思います。
そのさきは・・・。
かなり前ですが収入の壁というタイトルで日記を書きました。
年収300万円を越えるには労働コスト意識、適正な取引単価設定、経営の効率化が必要だと書きましたが、ここに事務処理のシステム化を追加してもいいかもしれません。
もちろんプログラムを組めなければシステム化できないわけじゃありません。
エクセルなどの表計算ソフトがある程度操作できればOKなレベルです。
これで2時間かかっていた処理が半分になります。
そして関数が使えれば言うことなし。
1時間の処理がさらに半分になります。
マクロやVBAが組めるなら最高です。
30分の処理が15分で終わります。
2時間から15分へ。
これが事務処理システム化の効力です。

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