ニンジンは割れます。
畑での生育期間が収穫適期をすぎてくると、育ちすぎて割れてしまうことがあります。
こうなると商品価値はゼロに。
まあ僕は出荷することもありますけど。
原因は土壌の急激な水分量の変化や収穫時の衝撃などもありますが、もっとも大きなのは収穫遅れでしょうね。
これを防ぐには・・・収穫適期を守るだけ。
難しいことはありません。
いや、難しいですよ。
一気に収穫してしまえる条件がそろっている農家さんだったら問題ありませんけど、ニンジンの専業農家でも収穫遅れを防ぐために種まき時期や栽培面積を工夫しているはずです。
多品目栽培でニンジンを長く収穫したい場合どうしたらいいか?
うちの場合は秋冬には10月から翌春になるまでずっと出荷を続けていきます。
もちろん一回でまとめて種を播くようなことをしてしまうと長期出荷は難しくなります。
だから3、4回に分けて種を播きます。
1回目は10月分、2回目は11月分・・・というように。
12月以降の分は生育途中で寒くなってきて育ちがゆっくりになってくるので、一気に大面積を栽培してもニンジンが割れてしまうことはあまりありません。
その播種時期の間隔の空け方は・・・それは自分で探してください。
僕の経験は松本自然農園のある地域の気候でしか通用しませんから。
2010年は残暑が異様に厳しかったせいで冬ニンジンがかなり大きく育ちました。
割れたものはほとんど出ていないですが、どれを抜いても結構大きく育っています。
はちきれそうな状態のため、収穫時に丁寧に扱わないとピシピシ亀裂が入るのが難点でしょうか。
白い雪が似合うニンジン。
育てやすさ、味などを考えるとニンジンの旬は冬かなと思ってしまいますね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・