新規就農で事業を立ち上げるときにどこまで投資をしてスタートするのかによって、スタートダッシュの勢いは変わってきます。
ガツンと一式を揃えて一気に軌道に乗せるのか、身の丈に合わせて徐々に規模拡大していくのか。
外から見てかっこいいのは前者ですが、軌道に乗らなかったときのリスクは大きいです。
後者はいわゆる「石橋をたたいて渡る」タイプで、無借金経営と呼ばれます。

借金を嫌って出来るかぎり自己資金で事業を行い、万一の失敗時にも被害を最小限にとどめることができるのが無借金経営のいいところ。
ただし成長のスピードは遅くなりますね。
名古屋圏では名古屋式経営と呼ばれるほど無借金経営は定着しており(現在はそうじゃないかも)、バブル崩壊のときの影響が小さかったことが知られています。
この経営形態でとくに有名な企業はトヨタ自動車です(現在はそうじゃないかも)。

ちなみに松本自然農園はずっと無借金経営で通しています。
そのせいで最初の数年はたいした投資もできず栽培に支障が出たこともありましたが、金がなきゃないなりに工夫をするのでいい勉強になったような気がします。
耕耘機などについても、最初は中古で揃えていろんな故障を経験しながら機械の構造やメンテナンスを覚えていけるので勉強になります。

経営をするにあたって借金をするかどうか、は重要な問題だと思います。
個人的には借金が悪いことだとは思いませんが、その投資を生かすことができるタイミングというのは必ず存在するので、実力が伴わないうちは借金をお勧めしません。
え?
新規就農したいけど貯金がない?
貯めてください。
就農するということは事業を興すということですよ。
資本金ゼロで事業を興す気ですか?