【希望】農業の未来はブルーからホワイトへ

農業の未来はどうなっていくと思いますか?高齢化による農業者人口の減少が加速して人材不足が叫ばれている一方で、大規模化が進んだりスマート農機が導入されたりして効率的な農業が実現していく。農業は明るいほうへ進んでいくのか、それとも暗い道を進んでいくのか、データの切り方によって意見が分かれるのではないかと思います。

どっちに転がっていくかは農政の舵取り次第なところがあるので、いち農家の立場から何かできるわけでもないのですが、当事者のひとりとしては明るいほうへ向かってくれたほうがいいなと思わざるを得ません。

では明るい未来って何なのかを一言で表現すれば
「もっと稼げる産業になること」
ではないかと思います。食料安全保障の面で盤石であることはもちろんですが、従事する農業者がしっかりと稼げていること、満足する働き方が出来ていることが産業としての強さではないかと。

労働者は大きくブルーカラーとホワイトカラーに分けられます。体をおもに使う労働者をブルーカラー、デスクワークなど頭をおもに使う労働者をホワイトカラーと呼んだりしますよね。

大きな傾向として、ブルーカラーよりもホワイトカラーのほうが収入が大きいことが数字として出ています。体を使う労働が多い産業は賃金が低く、頭を使う労働が多い産業は賃金が高い傾向にあるということです。

農業はブルーカラーです。農家によって違いはありますが大きな傾向としては肉体労働が多い業種です。これがもし知的労働のウエイトを大きくなればどうでしょうか?ホワイトカラー的な働き方をする農家が増えてきたらどうでしょうか?稼げる産業になる未来がすこし見えてこないでしょうか。

あくまでもひとつの切り口です。具体的な施策を示したわけでもありません。ですが、どれだけ頭を使った「脳業」ができるかが高収入、高生産性の近道になることは労働の質によって予想できるのではないかと思います。

将来的にはスマート農業が広がり単純労働は機械に任せ、農業者は知的労働のほうが大きくなると思います。ですがが、それはまだだいぶ先の未来。
今できることは「考えること」なのではないでしょうか。

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