見学者がやってきました。
就農を希望しているようです。
なんだか4年前の自分を見ているような気になりました。
自分にもこんな頃があったんだなぁと思うと同時に、ずいぶんと成長したなあと感じたりもします。
数年前までは農業の「の」の字も知らなかったのに、今ではこれで生計を立てようとしているなんてビックリです。
人間とはつくづく成長する生き物なんだと感じますね。
午後はせっせと畑で作業。
ネギを植え替えるために一気に残っているのを抜いていました。
そしたら道路わきに一台の車が止まり、3人のおじさんがでてきました。
道を聞かれるのか?
と思いながらも手を止めたくなかったので知らんぷりを決め込んでいたら、やっぱり声がかかりました。
おーい、おじさーーん!
なに?!おじさんだとぉ!!
動作がおっさん臭かったのか、それとも農業といえば年寄りがやっているという先入観があったのか、どちらかはわかりませんが勘違いされたようです。
ありゃ?にーちゃんだったか・・・
と近くに行ったら言われましたから。
で、道を聞かれるとばかり思っていたのですが、「そのネギ売ってくれ」という要望だったので二度ビックリ。
ここが自然農法栽培の松本自然農園とも知らない人たちが、植え替え用にとっておいたネギを買っていってしまいました。
わりとたくさん残っていたので売っちゃいましたが、まさかこんな買い方をする人がいるとは思いませんでしたよ。
無農薬には興味なさそうだったので宣伝にもならず、苗としてのネギを買っていかれ、収穫といえば今日の日記のネタになったことでしょうか。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・