端境期は緊張から解放される休眠期

いつもだとGWが終わった今くらいから出荷を再開していますが、今年はがんばって4月中旬くらいから出荷しています。
いろいろ試してみてうまくいったところも失敗したところもありますが、3週間ほど出荷期間を延ばすことができたのは貴重な経験になります。
条件がそろえば年をまたいで3月中旬くらいまで出せたこともあるので、これで端境期を1ヶ月に縮めるためのノウハウが得られました。
まあ1年のうちの2ヶ月くらいはゆったり農作業に専念したいですけどね。

ここまでの栽培に関しては、うまくいったものもあれば失敗したものもあり、作付けしたすべての野菜を出荷までこぎつけているわけではありません。
これはいつもどおり。
100%成功なんて滅多にありません。
それでも野菜セットをつくることはできるし、ある程度の失敗をみこした計画を立てているので大丈夫です。
とはいえ毎回「セットにできるだけの野菜が揃うか?」と心配しているのは確か。
朝に野菜を収穫して、調整して箱詰めして、そこまでやってようやく
あー今日もなんとか野菜セット作れたなぁ
とホッと一息つくことができます。
でもすぐに「次回は野菜が揃うかなぁ?」と心配になります。

そんな心配を毎回しながらも結局は10ヶ月間切らさずに出荷できたりするんですが、心臓にかかる負担はけっこうなものです。
この緊張感に耐えられなければ多品目栽培での野菜セット販売は無理かもね。
この緊張感がいやなら、顧客数に対して余るほどの野菜を作付けすることです。
ロスは大きいので経営的にどうかと思いますが。

毎週毎週10種類前後の野菜をお届けできるように作付計画して栽培管理、収穫出荷していく。
ただ美味しい野菜を育てればいい、というところに集中できない難しさがあります。
逆にいえば難しいからこそ真似されないわけで。
それが競争力につながるわけです。
よそでは買えない商品をつくり、簡単に真似できない形態でしぶとく生き残る。
なんとか70歳くらいまでは続けていきたいですね。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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