捨てるわけじゃないんですけど

捨てる技術
といえばモノをうまく捨てていく技術、身の回りを整理整頓していく技術を想像します。
今回の話はこれじゃなくて技術を捨てる話。

一度うまくいって味をしめた技術というのはなかなか捨てられないものです。
なにか特定の肥料・資材をつかって栽培がうまくいったとき、次からも同じように同じものを使って栽培しようとするのは当然の心理。
持っている機械で畝立てを効率的にできていると思ってしまえば、ずっとそのやり方を続けてしまう。
現状に満足してしまうからこそ起きてしまう現象でしょう。
そんなに悪いことではないと思うのですが。

経験を積みながら獲得してきた技術が、ほんとうに自分にとって最適なのか。
よく考えてみる必要があります。
と、べつに他の方に偉そうに言うつもりはなくて自分に言い聞かせたいからこの場で文章にしているんですが、最近は畝立てについて特によく考えることが多いです。
畝立てってのはざっくり言えば野菜の作付けを盛り上げる作業のこと。

畑の管理作業で大きなウエイトを占めるのが耕耘、畝立て、播種(種まき)、定植(苗植え)、除草の5大作業。
播種除草については機械化の目星はついていて、あえて効率化・機械化していない部分と慎重に検討しているところがあります。
定植については今のところ機械化を考えていません。
耕耘、畝立てについて、今のやり方でもそれなりの成果は出ていますが冷静になって考えるとムダが多いような気がしてならないんです。
ほかの農家さんがやっているのを真似している部分が大きいのですが、少量多品目栽培にマッチする方法が別にあるのではと考えています。
実際いくつか候補がありますし。

その候補を採用すると、過去のやり方を捨てることになります。
もちろん蓄積された経験は残りますが、新しい技術でイチからまた経験を積んでいかなければなりません。
そのことによって栽培に失敗する野菜が出てくるかもしれません。
新しい問題が出てくるかもしれません。
それでも改善によって最終的にプラスになるなら安いもんです。

小さい面積で効率・収益を追求していくと決めた以上、機械化や作業の見直しは避けられません。
これから冬に向けて頭を回していく時間をたくさんとれるので、いろんなところを軌道修正しながらニュー松本自然農園をつくりあげていこうかと思います。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

関連記事

  1. 【対決】小泉進次郎vsJA「負けて勝った」と言い残した小泉氏の真意とは?

  2. 【実験】ゴーヤのタネを丸裸にして播いてみたら・・・

  3. 【応用編】難しいと言われるキャベツの有機栽培をどうやって実現する?

  4. 【妄想】大根のタネを播きながら「やる気スイッチ」について考える

  5. 農業人口減少と高齢化 ピンチではなくむしろチャンス!

  6. 【応用編】有機・多品目栽培でトマトはどのように育てるべきか