仕事と家庭の両立

ここ数日、家族で風邪引きが続出しています。
月曜出荷にむけて、今日は野菜を収穫しなければならない日ですが、看病やら子守りやら家事やらでやりたいことが出来そうにありません。
明日はおそらく非常に厳しい出荷日になることでしょう。

さらにいえば、昨日もしくは一昨日には畑を耕したり畝立てしておきたかった。
1週間以上雨が降らなかったので土の湿り具合がほどよくなってきていたからです。
それも出来ませんでした。

野菜を育てることを仕事にしていて想うのは、かなりの部分を天候に左右されるということ。
土の状態によって耕すタイミングが決まってくるので、今日絶対に耕さないとまずい!という日がけっこうあります。
タネを播くタイミングにしても、苗を植えるタイミングにしても、草を取ったり収穫をしたりするタイミングにしても、ほとんどすべての作業において天候は重要な意味を持ちます。
そういう仕事なので、サラリーマン的な平日9~17時勤務で土日祝休み、なんていうお気楽な働き方は当てはめることができませんし、そういう働き方がしたいのであればサラリーマンでいるべきだろうと思います。

そしてここで問題にしたいのは農家として、家族経営として、家庭の事情などで仕事に支障が出てしまうことはアリなのかどうかです。
もちろん家族が寝込んでいるのに知らんぷりして仕事に出かけることがいいとは思いません。
今回も家族を優先して畑にはまったく出ていませんし、それでいいと判断しました。
そうじゃなくて、家族で旅行に行くとか買い物に出かけるとか、行事があるとか、危機が迫るような予定じゃないときに、どれを優先するべきか迷うことがあるんです。
(まあたいてい家族を優先してしまうことがほとんどですが)
プロとしてベストを尽くすという点においては、どうしても耕さなければいけない日なのに家族を優先するという姿勢が、お客様にたいして、作物にたいして、誠意が足りないのではないかと思うんです。

僕は生活と密接にかかわる農業という仕事に誇りを持っていますし、子どもたちに親の背中を見せられる素晴らしい仕事だと思っています。
ただ、仕事と生活の境界があいまいなだけに、時間の使い方や優先順位の付け方が非常に難しいように感じます。
僕がやっていることは家庭菜園を大きくしたようなものですが、家庭菜園と違うのは規模ではなくてプロとしての意識だと思っています。
採れたものをおすそわけするという感覚ではなく、プロが育てたれっきとした商品をお届けするんだという気持ちです。
正当な対価をいただく以上はそうあるべきだろうと。
だからこそ、ベストなタイミングでベストな仕事をしたいと考えるんですが、家族との関わりも非常に大事なため、優先順位をどのようにつけてどういうふうに折り合いをつけていくのか、いまだに迷いがあります。

働き方についてはまだまだ納得いかない部分が多いですし、家族との関わり方についてもまだまだ不満な点が多いです。
もっと仕事に集中したいと思ってますし、もっと家族と過ごす時間も欲しいです。
どこまでいってもきりがないかもしれませんし、どちらも満足する日は来ないのかもしれません。
子どもの成長とともに解決していく問題なのかもしれません。
そのうちかまってくれなくなるでしょうから。
まあ、この問題についてはしばらく頭を悩ませそうです。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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