ひとくちに野菜セットと言っても、好き勝手に野菜を詰め込めばいいわけじゃありません。
そのとき畑にあるものをお届けするというスタンスだけど、畑に野菜があるように仕向けているのは当然ながら農場主自身なんだから、野菜セットの内容はある程度の意思をもってつくられることになります。
と難しく書きましたがようするに野菜セットの内容には農園主の狙いがあるということです。
松本自然農園では下記のポイントに注意してセットをそろえるようにしています。
重さとボリューム
◎千円セットで▲kgというような基準はありませんが、箱を持ったときに「おっ」と腕が喜ぶ重さを目指しています。
箱いっぱいに野菜が詰まっていることも重要。
種類
季節によって違いますが、葉菜類・果菜類・根菜類・豆類がバランスよく入るように気をつけています。
彩り
季節によっては緑ばかり、白ばかりになりがちなので品種を替えたりしてカラフルなセットを目指しています。
基本野菜と珍野菜
よく見かける基本的な野菜のほかに、あまり目にしないような珍しい野菜も入れて飽きさせないように。
今日の野菜セットは箱詰めしていて気持ちの良い内容でした。
人参、ズッキーニ、キャベツ、ブロッコリー、カボチャ、インゲン、レタス、スイスチャード、オカノリ、ニンニク
重さとボリューム →ズッキーニ、キャベツ、カボチャでかなり重くなり、レタスで一気に膨れる
種類 →根菜(人参)、葉菜(キャベツ、ブロッコリー、レタスなど)、果菜(ズッキーニ、カボチャ)、豆類(インゲン)
彩り →オレンジ、緑、黄色、赤、白(品目は省略)
基と珍 →スイスチャードとオカノリあたりが珍しいかと
そして香味野菜としてニンニクが入っているというおまけつき。
毎回こんな感じだと出荷が楽しくてしょうがないんですが、なかなかうまくいかないのが現実です。
これを継続して実現していくにはもうすこし経験が必要ですね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・