迷走するトマト栽培

今年は栽培をいろいろと見直していますが、トマトにも手をつけています。
トマトといえば、支柱を立ててヒモなどでくくりつけたり、脇から出てくる必要のない芽を摘んで枝葉を整理したり、けっこう栽培に手間がかかります。
そのうえ、栽培方法はかなり自由度が高くて、1本の支柱にくくりつけていくスタンダードな1本仕立て、2本の支柱に伸ばしていく2本仕立て、調理用トマトのように支柱を立てないでブッシュ状に茂らせていくこともあります。
もちろん完全な放ったらかし栽培もあります。
脇芽の摘み方にもいろいろあるし、潅水の加減についても農家によってこだわりが違います。
誰の方法を信じていいのかさっぱりわからん!と投げ出す人がいてもおかしくないくらい群雄割拠な状態です。

さて僕はどうかというと、やっぱり試行錯誤してきました。
1本仕立ても2本仕立てもやりましたし、ネットを張って這わせてみたり、上からヒモを垂らしてそれにからめていく仕立て方も試しました。
膝から上の高さは芽かきをしないで放任、なんてのもやりましたね。

どれでもそれなりに採れるんですよ。
僕がさぐっているのは、どれが省力なのかということ。
手間のかかるトマト栽培を、いかに手をかけないでそれなりの収穫を得ることができるのか。
ここなんですね。
トマト農家ではない僕としては、野菜セットの10種類の中の1品でしかないトマトだけに、多くの時間を割くことができないんですよ。
夏に絶対外せない野菜だけに、労働負担を軽くしたうえで大量に育ててたくさんお届けしたい、という気持ちもあります。


というわけで今年も新しく栽培方法を試しています。
支柱を立てません。
わき芽はほどほどに摘んで放任に近づけます。
3段くらいで摘芯します。
ようするに、放ったらかしに育てて(房の数を)3段くらいまで収穫したらそこで終了、という栽培です。
3段くらいだったら病気や虫害もほとんどありません。
そのままだと1ヶ月ほどで収穫が終わってしまうので、摘んでおいたわき芽を育苗して、別の場所に新しくトマトの畝をつくります。
それを繰り返して長期収穫する、という計画です。

当地域はけっこう獣害がひどくて、トマトは物理的に囲っていないと完熟までおいておけないほどですが、この栽培だと支柱を立てなくていいので防虫ネットなどをかぶせておけば獣害も防ぐことができます。
雨よけしなくていいんですか?とちょっと栽培に詳しい方は質問しそうですが、僕は露地トマトの経験が10年分たまっているので特に問題ないことを知っています。
もちろん雨が多い夏はけっこうリスクが高いことも知っています。

というわけで、いつまでたっても定まらないトマト栽培は今年も迷走します。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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