貴重な肉体労働を奪いとる機械化

全体的な仕事が遅れると後回しになってしまうのが、土手など圃場まわりの草刈り。
栽培そのものと関係ないところで時間をとられるのがけっこう苦痛で、いやな仕事のひとつですが周りの(近所の)目がありますし土手も含めての農地ですので苦痛とか言ってちゃいけません。

今年はついに(ほしいと思いつつずっと買っていなかった)スパイダーモアを導入したので、これに頼りつつやっていく予定です。
 
使ってみた感じだと、ひざより高い草が多いとシンドイ・・・。
もともと芝刈り機でパワーがそれほどでもないので、低い草を想定して作られてますからね、ハンマーナイフモアみたいにバリバリと仕事をしてくれるわけではありません。
草丈が高くなりきらないうちに何度もスパイダーで刈っていく、という形になりそうです。
でも、かなりの斜面に突っ込んでもOKなので土手の草刈りに関してはずいぶんとラクになりましたね。

この機械、扱う人間はハンドルをもって歩いているだけ。
刈払機をぶんぶん振り回して筋トレをする、という僕のスタイルがすこし崩れそうです。
機械を導入すると体への負担はどんどんラクになっていくんですが、健康維持(筋力維持?)のためにはあまり機械化を進めすぎるのも考えものですね。
欲しい機械がまだいくつかありますが、それまで手に入ってしまうとさらにまずいことになりそう。
こんな観点で悩む農家はあまりいないと思いますが、仕事で体をしっかり動かせるというのが僕にとっての幸せなんです。
デスクワークがいかに不健康か、仕事でずっと座っていて健康のためにジムに通う、みたいなよくわからん時間の使い方はしたくないと、SE時代に思ったもんです。

体をしっかり動かせないのは、僕が農家である意義を半分失わせてしまいます。
というわけで機械化は慎重にします。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

関連記事

  1. 【溜息】張ったばかりのビニールマルチが穴だらけ!誰じゃあ!!

  2. 【応用編】難しいと言われるキャベツの有機栽培をどうやって実現する?

  3. 【日課】毎日精力的にズッキーニの子作り

  4. 【お試し】ズッキーニがオクラのように高くそびえたつ・・・だと!?

  5. 【天下統一】農業版”食べログ”の衝撃。チョクバイ!は直売市場をひとつにまとめるか

  6. 【解説】専業農家と兼業農家。その分類はもう時代遅れ?