直売しないのには理由があります

10年目を迎えた今でも直売がほとんどない松本自然農園。
月一回だけグリーンママンの朝市に出店しているくらいで、そのほかはほとんど世に出ることはありません。
基本的に野菜詰め合わせセットの直販のみ。
これにはちゃんと理由があります。

直売は不特定多数に対しての販売です。
誰が買ってくれるかわからないから、見た目をよくしておかないといけないし形や大きさを揃えておかないといけない。
主力である野菜セットと並行して直売をしてしまうと、見た目のよいものが直売に回されてしまいます。
回すのは自分次第ですが、売れないと困るからついつい良いものを選んでしまいます。

定期的に購入してくれている野菜セットのお客さんを大事にしなきゃいけないのに、よいものが直売に回ってしまうんです。
これはまずい。
優先順位を間違えると、大事にしたいものが離れていってしまいます。
ということで直売はなるべくしない方向で動いています。

洗うのが大変だとわかっているのに土付きでお届けしたり。
二股なんて気にしないで大根やニンジンを入れたり。
たまに虫が一緒についてきたりして迷惑かけたり。

そんな至らない野菜セットを定期的に買い続けてくれる人たちをないがしろにはできません。
きっとこれからも直売は控えていくことでしょう。
うちの主力は野菜の詰め合わせなんだから。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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