独創性と自己流

オリジナリティ、独創性。
魅力的な言葉ですね。
ほかとは違うなにかを持っているというのは非常に強いです。
よそで買うことができない魅力的な商品があれば、それが高付加価値となって高く売れる可能性があるわけですし。

農業の世界では、これを農法に求めることがわりと多いように感じます。
無農薬栽培だとか無肥料栽培だとか分かりやすいものから、◎◎資材を使ったナントカ農法って怪しいものまで、探せばきりがないほど世に溢れています。
潅水を極力おさえて甘さを追及したフルーツトマトなんてものもありますね。

他との差別化をはかるというのは、これ自体はいいことだろうと思います。
うちだって無農薬・無化学肥料栽培だと言ってやってます。
気になるのは、そのこだわりが独りよがりになっていたりすること。
そのやり方が正しかったとしても、世間に認められてこそのこだわりだと思います。
別の言い方をすれば売れてなんぼ。
需要があって、それに応えてこその商売です。
商売として成り立たないようなこだわりは単なる自己流です。

そのこだわりは本当に必要ですか?
そのこだわりを求めている人たちはどれくらいいますか?
こだわるところはそこですか?
そのこだわりを解くことで世界が広がったりしませんか?

ってなことを考えながら妙な方向に進まないように気をつけています。
深みにはまると宗教っぽくなりますからね、この業界。

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