ゆるい出荷基準

一般的に、農協系などの出荷先に生産物を卸す場合には厳しい基準が存在します。
たとえばキュウリなら長さ、重量、曲がり といった項目があってその基準によってランクが決められます。
ってあんまり詳しくなんですけど。

うちにも当然ながら出荷基準があります。
よそほど厳しくありませんが「これは出せないでしょー」というアバウトな基準は頭の中にあって、それをもとにして箱詰めしていきます。
あくまで頭の中なので研修生にそれをしっかりと伝えないと、松本自然農園の規格に沿わないものも箱に入れられてしまうから大変です。
自分では当たり前だと思っても、他人の頭ではそうじゃないことも多々あるんでね。

このゆるーい基準のおかげで、キュウリやオクラの収穫が毎日じゃなくて済んだり、形やサイズをそろえるために細かな栽培管理をしなくてよかったり、余計な手間をかけなくて済んでいます。
お客さんの広い心に甘えてるんじゃないかって?
そーかもしれませんね。
でも見た目をよくするための手間って農家のためにならないと思ってますよ、ぼくは。

どこまで許されるのか、というラインは出荷を続けて経験を積んでいくしかないですね。
あんまりゆるすぎる基準だとお客さんは離れていくでしょうし、農協ばりの基準だと労働時間がいくらあっても足りなくなるし。
そのへんの見極めができるようになるとずいぶんラクになる。
・・・うーん、やっぱり労働時間だとか経営だとか話がそっちにいってしまうなぁ。

このへんにしとくか。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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