ちょっと調べたらわかることですが、農業を始めるには元手がかなりかかります。よく貯金を500万円用意しろとか1000万円は必要だとか言われますが、そう言われても仕方ないくらい初期投資が大きいです。
それは所得率をみればわかります。水田作、野菜、果樹、花卉どれも大きく違いはないのですが、総じて所得率は20%ほど。売上が1000万円があれば手元に200万円残ります。言い換えると、200万円稼ぐのに800万円使わなければいけないということです。
これって初期投資がかなり大きいですよね。なにもないところからスタートするなら事業資金として800万円用意しなきゃいけないってことですから。それで1年目うまくいっても所得200万円ってことですから。
軌道にのるまでの投資は相当な負担だということが分かります。最初はとくに施設や機械類をひととおりそろえなければならず、用意した貯金だけで到底カバーできるものではありません。設備投資の借り入れが必須です。
そんな投資は、よほどの栽培技術とか営業力がないと怖くてやれません。これで見返りが大きいならまだ夢を見られますが、ハイリスクローリターンな空気感がえげつないです。
そんな博打産業な農業ですが、安全保障にかかわる重要な産業なので衰退感がただよう状況を国はなんとか変えたいと思ってます、たぶん。生産人口を増やしていきたい、農業を成長産業にしていきたい、そんな国の思惑もあり甘い汁がいくつも用意されているのがその表れでしょう。給付金・補助金そして無利子の融資がいくつも存在します。
ほかの業界から見ると「なにその優遇措置?」とヨダレが出そうな制度が目白押し。ただ飯ほど怖いもんはない!なにか裏があるに違いないと思わせるほどです。それを警戒する人には無理に勧めませんが、どうせやるつもりだしくれるならもらっとくぜ!という方はぜひ活用してください。
今回は新規就農の際に受けられる優遇制度4つをご紹介します。
就農準備資金、経営開始資金、経営発展支援事業、青年等就農資金
先日ようやくYouTube配信を再開しましたので、詳しくは動画でご覧ください。コンパクトに10分ほどでまとめてあります。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・