農家ブログを書くときの注意点 目的と目標を決める

これまでに、農家ブログの書き方について何度か触れてきました。

カテゴリー:ネットで集客してみよう

それでも。
「じゃあ一体どんな記事を書いたらいいのか」
と迷ってしまう方はいらっしゃると思います。
私の書き方がはっきりしていないところもあるでしょうし。
今回はあらためて記事の内容について書いていきます。

それぞれの農家が、どんなことを意識してブログを書いているのか、それは本人にしか分かりませんがある程度の推測はできます。
おそらく。
多くの農家は書きたいことを書いているだけで、誰に向かって書いているのかを意識していません。
日常に起こっていることを日記や備忘録のようになんとなく書いています。

今回は。
ブログを書く目的とはなにか、誰のために書くブログなのか、その書きわけについて説明します。

 

消費者は農家ブログを見つけられない

いわゆるブログを持っている農家はたくさんいます。
アメーバブログやFC2ブログ、忍者ブログなどのブログサービスで新規登録すれば誰でも簡単にブログを持つことができますからね。
ちょっとパソコンとかネットとか苦手な人でもスマホから簡単に投稿できますし、日記をつける感覚で手軽に更新していくことができます。

でも。
それらのブログはyahooやgoogleで検索をしても出てくることは稀です。
もちろん検索キーワードによっては上位表示されることもありますが、消費者が農家を探そうとして検索したときに農家ブログを見つけることは困難です。

それはなぜでしょうか。
答えは簡単です。
消費者は、農家を探そうとしています。
米や野菜を買いたいと思って、それを売ってくれる農家を探しています。
ところが。
農家は、見つけられたいと思っていません。
見つけられるための努力をしていないと言ったほうが正確でしょうか。

ブログは、思ったことをただ書けばいいというものではありません。
しっかりと目的を持って、誰に対して書いているのかを明確にしなければ、多くの人に続けて読んでもらうことはできません。
世の中に。
他人の日記を読みたいと思っている人がどれくらいいるでしょうか。
ネットの世界じゃなくても同じで、興味のある相手ならまだ分かりますが全く他人の日記にはあまり興味はないはずです。

自分が書いたブログを、読んでほしい人に、興味を持って読んでもらうために書く。
そういう意識がなければブログはただの自己満足で終わってしまいます。

 

ブログは目的を持って書くべき

ブログを書いていくときにまず考えなければいけないのが、目的はなにかということです。
なんのためにブログを書くのか。
ふだん農作業で忙殺されている農家が、わざわざ時間を割いてブログを書くわけですから、はっきりとした目的がなければやってられないはずです。

1.たんなる趣味、忘備録など自己満足として書く
2.ほかの農家と情報交換をするために書く
3.すでにお客様になってくれている人が長くリピートしてくれるために書く
4.多くの人に見てもらって新しいお客様を増やすために書く

ひとくちにブログを書くといっても、目的が変われば書く内容も変わります。
わかってやっているなら何も問題はありませんが、
毎日がんばって更新すればたくさんのお客様が増えるに違いない!
と漠然とした期待をしてブログを書いていても、なかなか目的を達成することはできません。
新しいお客様を増やしたいのに、ふだんの日記をブログにつづっていてもダメです。
リピーターを増やしたいのに、栽培の細かいところを専門的に解説してもダメです。

ブログを書く目的はなにか。
言い換えれば、誰に向かってブログを書くのか。

これをはっきりさせなければブログを書き続ける意味はないと思ってください。
だって農家は忙しいんだから。
時間をかけたなら結果、出したいですよね。

 

たんなる趣味、忘備録など自己満足として書くブログ

農家本人が意識しているかどうかわかりませんが、このブログは外へ向けて発信していないなぁと感じるときがよくあります。
いわゆる日記です。
自分自身の記録として書いているだけ。
今日なにを食べて、今日どこへ行って、今日どんな農作業をしたのか。
いまどんなことを考えていて、どんな趣味嗜好を持っているのか。
そのような自分自身の行動や思考を、ブログにひたすら書いています。

べつにこれが悪いわけではありません。
誰に見てほしいわけでもなく、自己満足のために書いているのであれば問題はまったくありません。
書き続ければいいと思います。
でももし。
自分の農作物をもっとたくさんの人に買ってほしい。
そのためにたくさんの人に自分の存在を認知してほしい。
と思っているのであれば、その自己満足なブログは間違っています。
新規顧客を増やしたいと思ってブログを書くのであれば、自分自身を前面に押し出した日記ではダメなんです。

 

ほかの農家と情報交換をするために書くブログ

多くの農家ブログは、今日なにを食べて、今日どこへ行ったというような日記を書いているわけではありません。
今日はどんな作業をして、そのときに何を感じたか。
栽培についての詳しい解説、病気や虫についての話、天候の話など。
仕事に関係のある話題を厳選して書いていることが多いです。
日記風に書いているけれども、その内容は農業にしぼっています。
でも。
それって誰に向かって書いているんだろう?
と思うようなブログもあります。


誰かに批判が直撃するといけないので別業界で例えますが。

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ふだん自動車に乗っている人がいたとして。
自動車のブレーキあたりから音が鳴るので修理工場へ持っていったとします。
そのときに知りたいことはなんでしょうか。
なぜ音が鳴ったのか。
修理代はいくらくらいかかるのか。
ブレーキパッドの交換タイミングやふだんのメンテナンス。
応急処置の方法。
など、ブレーキに関しての基本的なことを知りたいはずです。
もしくは自動車に乗るという立場での話が聞きたいはずです。

ところが。
ブレーキパッドの材質について。
パッド交換のときに使用する工具の使い方について。
交換作業のときに気をつけること。
このような作業者の立場で話をされたらどうでしょうか。
自分で修理・メンテナンスができないから、する気がないから修理工場に持ってきたのに、修理について専門的な話をされても興味がありません。
車に乗る立場の人は、専門的な話を聞きたいわけではないんです。

この場合、2つの立場があるのは分かりますか?
使う人と作る人。
乗る人と修理する人。
消費者と生産者。

この立場の違いを理解しておくことが非常に重要になります。
そして、相手の立場で話をしなければならないことが分かると思います。


農家ブログも同じことがいえます。
栽培に関しての専門的な話は、同業者にとって知りたい情報です。
農家同士の情報交換の場として、農業談義をするつもりでブログを書いているのであればいいと思います。
でも。
消費者に向かって書くのであれば、あまり専門的な話はすべきではありませんし消費者はそこまで興味がありません。
使う人と作る人。
消費者と生産者。
立場が違うということを理解して、相手の立場からみてほしい情報を提供する必要があります。

 

すでにお客様になってくれている人が長くリピートしてくれるために書くブログ

今日はどんな作業をして、そのときに何を感じたか。
栽培についての詳しい解説、病気や虫についての話、天候の話など。
よくある農家ブログはだいたいこのような記事が書かれていますが、その内容自体が悪いわけではありません。
農業に話題を絞った日記は、ある特定の消費者にとってはものすごく知りたい情報だからです。
その特定の消費者というのはファン。
すでにお客様になってくれているリピーターです。
彼らにとっては、この農家はふだんどんなことを考えて、どんなふうに栽培しているんだろうか、台風が近づいているけど大丈夫なんだろうか。
といったことは知りたい情報なんです。

 

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たとえば。
芸能人のブログって見たことありますか?
彼らが書いているブログの内容は、ほぼ日記です。
仕事でどこへ行ってきて、どんな人に会って、どんなものを食べているのか。
完全に日常を伝えています。
でもそれは。
ファンにとって知りたい情報ですよね。
だから日常を書いた日記でもいいんです。


農家ブログだって同じです。
ファンにとっては農家の日常は知りたい情報です。
なにを食べたかは興味がないかもしれませんが、その農家が発信する農業にかかわる情報は知りたいと思っています。
だから。
栽培について自分がどのような考えでやっていて、虫や病気が出たときにどのように対処しているか、といったことは有益な情報になる可能性があります。

ただし。
ブログをファンに向けて書く、と決めたのであれば専門用語は使っちゃだめです
播種とか定植とか書かれていたら、この単語はなんだろうかと頭を悩ませてしまいます。
消費者という立場では、播種・定植は馴染みがない言葉だからです。
あくまでも消費者の立場に立って、彼らが知りたい情報はなんだろうかと想像しながら、彼らに向けてブログを書いていく。
ということが重要だと思います。

 

多くの人に見てもらって新しいお客様を増やすために書くブログ

ここまでに解説してきた自己満足ブログ、同業者情報交換ブログ、ファン向けブログというのは、ある意味ではすべて日記です。
誰に向かって書くのかという違いはありますが、大きく括ってしまえば日記なんです。

ところが。
そのような日記を書いていても新規のお客様は増えていきません。
ごく一部、ファン向けのブログ内容は消費者に向けて書いているので、それに興味を持って購入につながることはあるかもしれませんが、そこには重要な視点が抜けていることが多いです。

ファン向けのブログは、書く内容としては悪くない。
でも、検索エンジンに評価されないんです。

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検索エンジンとは、yahooやgoogleなどでキーワード検索するときに使われているシステムのこと。
インターネット上に無限に存在するWebサイトから、キーワードにマッチするサイトを探してくるために検索エンジンはありとあらゆる情報を見ています。
それはページ内のキーワードであったり文章量であったり、貼られているリンクであったり。
検索されたキーワードに対して、どのサイトを検索順位の上位に表示するのか。
それを判断するのは検索エンジンであり、検索エンジンに評価されたサイトが上位表示されます。

一般的には、検索結果の上位に表示されたほうが多くの人の目につきますし、そこでクリックしてサイトに訪れてくれる人は多くなります。
だからこそ。
ブログに新規のお客様を呼び込もうと思ったら、
お客様が検索しそうなキーワードで上位表示されるようにサイトを作っていく
ということが非常に重要になってきます。

たとえば。
自分の農作物を買ってくれそうなお客様は
「無農薬野菜 宅配」
と検索するだろうと考えたのであれば、検索エンジンが

このサイトは「無農薬野菜 宅配」にマッチしているから他のサイトよりも上位に表示させよう

と考えるようなサイトづくりをしなければならないんです。
そして、もし「無農薬野菜 宅配」で検索されて1位に表示されるようなサイトにしたいと思うなら、「無農薬野菜 宅配」というキーワードについて日本で最も有益な情報を提供しているサイトでなければならないということです。


では。
農家の日常や栽培のこだわりなど個人の趣味嗜好に関することが書かれている日記のようなブログは、どんなキーワードで検索されたときに上位表示されるのか。
ということを考えてみてください。
たとえば次のような感じでしょうか。
「定植 GW 頑張ろう」
「台風 ナス 対策」
「トラクター 耕耘深度 粘土」
「トウモロコシ アワノメイガ 無農薬」
こんなキーワードでお客様は検索しますか?
検索エンジンを意識しない日記では、新規顧客がやってくる可能性は少ないことを知ってください。

新規のお客様を意識して文章のなかにキーワードを盛り込みつつ、お客様にとって役立つ情報を提供しているブログでなければ、新規のお客様はブログにやってきません。
新規顧客をブログに呼び込んでくるためにはどんなブログを書かないといけないのか。
せっかく貴重な自分の時間を使ってブログを書くのであれば、目的を達成できるように内容を考えて書いていきましょう。

 

まとめ

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自己満足のためのブログ
情報交換の場としてのブログ
ファン向けのブログ
新規の顧客獲得のためのブログ

ブログを書くときは誰に向けて発信していくのかを明確にすべきです。
そしてこれらを意識して使い分ける必要があります。
ただし。
新規顧客に向けて発信しているブログが、ファンにとっても有益なことがあります。
同業者との情報交換として書いた専門的なブログが、熱狂的なファンをつかむこともあります。
自己満足で自由に書いているブログを気に入ってお客様になってくれる人がいるかもしれません。
というように、明確に線引きできないこともあります。

だとしてもブログを書く側としては、とにかく誰に向かって書いているのかをはっきりさせましょう。
そして。
とにかく大事なのは、誰かの役に立つ情報を書くこと。
「おっ」と思われるような素晴らしいブログを書いていれば必ず評価されます。
しんどいかもしれませんが、その努力がいつか報われるならやる価値はあります。
書いても書いても誰からも評価されないブログを続けるよりはいいと思いませんか?

 

 

 

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