IKEA(イケア)と観光農園の共通点

北欧生まれの家具販売店 IKEA(イケア)

IKEA(イケア)をご存知でしょうか。
北欧生まれの家具販売店イケア。
家具のデザインのよさ、充実したアフターサービス、リーズナブルな価格で大人気のブランドです。
僕が住んでいる地域では
豊田市の隣、長久手市にIKEAができて
休日のたびに大渋滞を引き起こしてます。
すごい人気なんですね。

イケア製品の多くは、競合他社の約半値。
それだけの安さは、
ふつうに家具を売っていても実現できるもんじゃありません。
安いのにはちゃんと理由があります。
IKEAでは、購入した家具を
顧客自らが手間をかけて組み立てなければならないんです。
梱包された材料だけ買って、車で自宅へ持ち帰る。
それを日曜大工さながらの手間ひまかけて
組み立てなきゃいけません。

購入者が組立作業を請け負っている形ですね。
本来なら販売側がやるべき工程を、
購入側にゆだねる。
焼肉もそう、お好み焼きやもんじゃ焼きもそう。
作る工程を手放しているんです。

もちろんメリットはあります。
購入者は組み立ての手間こそあれ安く買えるからうれしい。
IKEAは組み立ての人件費がカットできるから儲かる。
ついでに倉庫も省スペースで済みます。
win-winな仕組みになってるんです。

これと似たようなことを農業では
観光農園が実現しています。

観光農園は、イチゴやブルーベリーなど収穫体験ができる農園のこと。
お客さんに来てもらって、自分で収穫してその場で食べてもらう。
新鮮でおいしいし、摘み取りを楽しめます。
農園側は、収穫の人件費がカットできるから儲かる。
win-winな仕組みです。

観光農園は昔からあるのであえて仕組みを考えたりしないかもしれません。
けれども、
IKEAがどういう仕組みで商売をしているのかを
わかりやすく表現してみて、
それは農業に当てはめられないのか、
農家がその仕組みをパクれないかを考えてみる。

この一連の流れを
「メモの魔力」前田裕二・著では
抽象化→転用
というふうに表現していますが、
これができると
農業版IKEAな儲かる仕組みをつくることができるわけです。

たとえば
観光農園って
べつにフルーツに限ったことじゃないんです。
仕組みさえ理解していれば
トマトだってサツマイモだって、
これまで観光農園にならなかった作物でも
目玉商品にできます。

体験農園型のサラダバーとか
やってみませんか?笑

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