歌って踊れて笑いの取れるアイドルは希少人物

シンガーソングライター

歌って踊れて笑いもとれるアイドル

走攻守揃った野球選手

体操(ゆか、跳馬、あん馬、鉄棒、つり輪、平行棒)をすべてをこなす選手

勉強も運動も得意な小学生

 

なんでもこなすマルチプレイヤーっていますよね?

そういう人たちって、見ていて惚れ惚れするし、憧れます。
すごいなぁ、自分もそうなれたらいいなぁ、って思います。
でも、そのようなマルチプレーヤーって誰にでもなれるとは思えません。
実際、どの業界でもマルチな才能を発揮する人って少数派ですし。

たしかにオールラウンダーになるのは簡単じゃないです。
あれもできて、これもできる。
これが難しいことは簡単に想像できます。
しかも、ひとつひとつが低レベルだと単なる

できそこない

にすぎない。
ひとつひとつが平均以上のものを持っているから、人から注目されるような目立つ存在になるわけで。
そこを目指すには、時間も労力も、 並外れたものが必要です。
もしかしたら才能も必要かもしれません。
とにかく、みんなにお勧めできるような道ではありません。

もちろん、
よほど自信があるならやってみてもいいけど、その道は険しく厳しい。
もしかしたら全てが中途半端で終わるかもしれない。
そういう覚悟をもって進んでいくべきでしょう。

 

成功に近づくポジショニングとは

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オールラウンドな能力を発揮するマルチプレイヤー。
農業でも、このポジションは存在しています。
いわゆる、

生産も販売もできて経営やマーケティングにも長けている

そんな農家です。
販売農家のなかでも、とくに飛び抜けて結果を残している農家、といえば分かるでしょうか。
このスタイルは、言うほど簡単じゃないですし、 現に農業全体から見ればかなりの少数派です。

このポジションを目指してやっていくことは、もちろん目標としてはいいと思います。
でも、
必ずしも、すべての農家が目指すべき成功ポジションではないような気がしています。
だって難しいんですよ。
販売農家になるなら誰でもなれますが、そこから経営を意識してマーケティングをしっかり戦略的にやっている農家、しかも結果を残している、となればほんとに一握りの高みの領域でしょう。

じゃあどんな農家になるべきか。
どんな農家を目指すべきか。

その答えのひとつが、

あれこれできるよりも、誰にも負けない強みがあること。

周りの農家と比較して、

これだったら負けない!

このポジションだったら1番を取れる!

という、他人に誇れる強みを持っていること。
もしくは、そういう強みを作っていく、磨いていくこと。

 

たとえば、

栽培が得意で、手をかけて品質を高めていくなら誰にも負けない

施肥設計が抜群にうまく、毎回安定して高い収量を維持できる

労働管理が得意で、生産効率を最大限に高めることができる

生産は苦手だが、自分の農産物のよさをアピールして売り込んでいく営業力は、農家らしからぬものがある

思考を整理して文章化する能力に長けていて、ネットでの情報発信はお手のもの

といったように。
ただ単純に生産が得意という漠然としたものではなくて、工程を細分化した時にここなら負けないという強みを見つけるということです。

 

戦略と戦術を理解したうえで販売を委託する

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なにかひとつに特化すればいい。
自分の強みを見つけてそれを活かしていく。

といっても、それだけをやって他をやらなくていいというわけじゃありません。
だって、
ほかを切り捨てて生産だけに集中したのが農協出荷型であり、その結果は・・・ですよね。

大事なことは、

すべてを把握したうえで、得意なところ以外をうまく委託すること。

すべての主導権を手放さないこと。

 

農家が自立して、一人前の農業者としてやっていくために必要なことは、大きく分けて2つあります。

戦略と戦術

戦略というのは、目的や方向性を決めること。
戦術は、そこに向かうために具体的なアクションプラン。

・・・わかりにくいですよね。

これだとすごく分かりにくいので、もう少し噛み砕いて表現すると、

戦略・・・マーケティング
戦術・・・生産と販売

となります。
マーケティングというのは、
どんな商品を作って、誰に、どうやって売っていくのか。
敵は誰で、自分はどこに向かうのか、という方向づけを行うこと。

そして。
実際に栽培を行って作物を育て、それを売ってお金に変えていく。
これが生産と販売です。

一般的に農家がやっているのは戦術の部分。
どんな工夫をすれば栽培がうまくいくか、
収穫量を10%増やすには、どこを改善していけばいいのか、
季節をずらして周りの農家が出さないタイミングで出荷すれば、高く売れるかも、
こういうのは戦術です。

戦略、つまりマーケティングを意識している農家はそれほど多くありません。
言い方をかえれば、マーケティングをしっかりやっている農家は、ちゃんとした利益を出してますし、成長して大規模化・法人化に向かっているということです。


戦略も戦術も大切。
生産も、販売も、マーケティングもしっかりと農家は考えるべき。
これらすべてを動かしていく、把握していることが大切です。
もちろん、
人によって得意なこと、苦手なことがあります。
すべての農家が、生産も販売もできるとは思いませんし、マーケティングまで勉強して実践できるとは思えません。
ここで大事なことは、

できないことや苦手なことは外注する

という意識。

思い切って人に任せてしまう

という考え方。

生産は得意だが、販売は苦手。
だから人に任せよう、という考え方が大切です。

 

生産だけに集中する。
これっていわゆる農協出荷型の農家ですよね。
マーケティングなんてやらないし、販売はほとんどすべて農協に任せています。
もちろん生産に集中することが悪いわけではなくて。
生産だけに集中できることは、ある意味では幸せなことですし、それで農家として生計が立つならOKでしょう。
問題だと思うのは、販売を任せきっているという部分。
販売を任せるという意味で農協に出荷するのはありなんですが、あくまでも主導権が自分にないと任せる意味がないんです。

もうちょっと分かりやすく言うと。
販売を任せてしまっているので、自分の商品に値段をつけることができません。
これは、
農協に出荷して、市場で値段がつかないと、売り上げが確定しないということ。
同じ量を出荷しても、その時々で売り上げが変わってしまいます。
そして、販売を頼り切っているので、
もうちょっと高く引き取ってよ~
このくらいで買って下さいよ~
という価格交渉ができません。

 

販売で価格交渉ができない。
これは問題です。
すべて言い値で通るなんてことはあり得ませんが、それでも交渉できる余地がないと、相手の言いなりでしか販売できません。
事業者としてそれは非常に怖いことです。

農産物の売り先が農協だけ、という怖さがここにあります。
他にも販路があって、そっちに売れば高値で取引できますよ~という駆け引きができるだけでも、ぜんぜん違うと思いませんか?
これが価格決定権をもつ、交渉権をもつということなのですが。

 

主導権を持ったまま任せる

販売を業者に任せる。
そのこと自体は、生産に集中するためには良い選択だと思います。
でも、自分に主導権を握ったまま販売を委託する、そういう意識は持っておくべきでしょう。

だから。
生産も販売もマーケティングも、すべてをできる必要はありません。
苦手なところは任せる。
自分は得意なところに集中する。
それでいいと思います。
だって、オールラウンドなマルチプレイヤーは、そもそもなるのが難しいんですから。
できないことは任せて、自分の強みを活かせることに集中する。
この時に、価格決定権まで手放さない、ということが重要だということです。

 

 

 

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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