インターネットの活用が田舎暮らしには相性がよい

田舎暮らしをしたい。
という方は決して少なくない世の中になってきました。
都会の喧騒を離れたいとか、人間関係に疲れたとか、豊かな自然の中でのんびり暮らしたいとか、さまざまな理由をもって田舎暮らしにあこがれを持っていると思います。
そして、田舎に移住しようとしたときに浮上してくるのが
仕事をどうするのか
どのようにして収入を確保するのか
という根本的な問題です。

この問題についてここでは詳しく言及しませんし、田舎暮らしについて詳しく書くつもりもありません。
もっと知りたい方は書籍なり他のサイトなりを見てください。
ここでは、
田舎暮らしをしたい、さらには農業を仕事にしたい
と考えている方に絞って、インターネットの活用が田舎暮らしには相性がよいという話をしていきたいと思います。
 

クチコミュニケーション時代

農協に農産物を出荷するような場合を除いて、農業を仕事にしていくということは作った商品(農産物)を自分で売るという工程が必ず必要になります。
その売り先は地域の直売所だったり、市場に直接卸したり、地元のスーパーだったり、らでぃっしゅぼーやのような大手宅配業者だったり、多くの選択肢があります。
そのなかで、インターネットを使って販売していくという方法もとられるような時代になってきました。
一昔前にはネットで通販というと一部の人しかやっていなかったものが、最近では誰でも気軽にクリックひとつで、もしくはスマホでタップするだけで商品を購入できるようになりました。
この流れは農業の世界にもあります。
ちょっと前までは、自分が育てた米や野菜を食べてくれる人に直接売りたいと思ったら、知り合いの紹介などからはじめてクチコミで広げていく方法が主流でした。
それは今でも行われている方法ですが、評判が評判を呼ぶような品質であったり人柄であったり価格であったり、クチコミしたくなるような特別ななにかがなければ大きく広がっていくことは難しいです。
そしてこれは、山に囲まれたような田舎に住んでいる場合、人そのものが少ないとクチコミでの広がり方が鈍いという問題にぶちあたる可能性を含んでしまいます。
 

インターネットは田舎でこそ使え

インターネット
これに対してインターネットでの通販は、商圏に限界がありません。
買いたいと思ってくれる人がいるなら北海道へも沖縄へも商品をお届けすることができます。
あなたが望むなら世界を相手に商売をすることも可能です。
たとえ商品そのものが非常にマニアックで大衆受けしないものであっても、商圏が広いとそれを買いたいと思ってくれる人の数はけっこういるものです。
商売の幅が広がります。
さらに、商圏に限界がないということは、逆にいえばどんな地域で米や野菜をつくってもいいということです。
たくさん売りたいから消費量が多い大都市に近いところで農業をやらなければ、という制約がありません。
ほとんど人が住まないような山奥に移り住んで農業を始めたとしても、輸送さえできるならインターネットを使って商品を売れば商売は成立してしまいます。
インターネット通販は、商品を売っていく商圏が無限に広がるだけでなく、どこで農業をやっていくのかという場所の制約をなくしてしまうんです。

田舎
インターネットの普及により、田舎暮らしは格段に便利になりました。
それは、
田舎暮らしと農業
という最高の組み合わせにおいても革命をもたらすものです。
パソコンが苦手とか言っている場合ではありません。
インターネットを活用することで、過疎化が進むようなド田舎で緑に囲まれて生活しながら、農業で生計を成り立たせていくことはじゅうぶんに可能な時代になりました。
田舎暮らしをしたいけど仕事が見つかるか不安、ちゃんと収入を得て暮らしていけるのか心配、という理由で田舎暮らしをためらっている人には是非インターネットの活用をお勧めします。

 

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