無農薬のネズミ

畑をやっていると必ずといっていいほどあるのが地中のトンネル。
縦横無尽に張り巡らされたそのトンネルは、ときに野菜の根っこを切ってしまうので御免こうむりたい穴です。
一般的にはモグラだと言われていますが、僕は10年ほど農業をやってきてモグラに出会ったことがありません。
機械でぐわーっと耕していると、逃げるようにして穴から這い出してくる生き物を目にすることはありますが、それはモグラではありません。

ネズミです。
先日もぴゅーっと出てきたので追いかけて捕まえました。

手乗りになるほど小さいこのネズミは、僕はずっとハタネズミだと思っていたんですが調べてみたかんじだとおそらくハツカネズミではないかと思われます。
ただ、ハツカネズミは他の生物が掘った巣穴などを利用して生活するらしいので、それが本当だとするとモグラかハタネズミあたりがトンネルを掘っている可能性はありますね。
お目にかかったことないけど機械の音を聞いたら賢くさっさと逃げてしまうんでしょうか。

それにしてもこの手乗りネズミ、可愛いです。
野菜に被害がないなら畑で勝手に遊ばせておきたいくらいです。
でも彼らの天敵はネコ、イタチ、フクロウ、ヘビなど畑にいれば襲われて当然というくらい身近にいます。
放っておけば爆発的に増えることもなく生態系ピラミッドの一部になるんでしょう。
無理やり駆逐しようとするよりは放っておくのがよさそうです。

ミッキーさんと呼んで気持ちを落ち着かせていたこともあるんですが(畑に住んでるミッキーマウス)、最近では農作物への被害はあるもののネズミの存在自体はあまり気にしなくなりました。
達観!

関連記事

  1. 【農業のキホン05】F1品種 とは?農家の口から出るF1はスポーツカーではない

  2. 農家向け補助金探しのパワーツール「逆引き事典」を積極活用せよ!

  3. 【応用編】有機・多品目栽培でトマトはどのように育てるべきか

  4. 【溜息】張ったばかりのビニールマルチが穴だらけ!誰じゃあ!!

  5. 【悲劇】春の定植祭りは狂気の沙汰

  6. 書籍出版しました:時給3千円農家のつくりかた