種をまいてから約1ヶ月。
暖かい苗床ですくすくと育ったキャベツやブロッコリーが畑へと巣立っていきました。
まだまだ寒い季節ですが耐えて春を迎えてほしいものです。
5月の収穫を目指している野菜たちなので、地温を上げる意味で黒ビニールマルチを使用しています。
3月はまだまだ寒いので資材なしの露地だと収穫がかなり遅くなりますし。
このあと不織布もかける予定です。
苗を植えるという作業(定植)ですが、しっかりと並んで植えるのはすこしコツがいります。
植え終わってみると苗の列がくねくねと曲がっていることはよくありました。
今では経験を積んだせいかあまり曲がりませんが。
とくに印をつけているわけではありません。
メジャーは最近使っていないのでどこにしまったのか分からないほどです。
それでも体にしみ込ませた感覚によって一定のリズムで所定の場所に植えていくことができるようになりました。
姿勢と視線をあわせて苗を植えるべき位置を決めていく。
こういうのがプロとしての作業なんだろうと思います。
体にしみ込んだ水平・垂直の感覚。
ということです。
そんなもん適当でいいんじゃないかと思う方もおられるでしょう。
くねくね曲がっていても問題ないと。
きっちり並べるのはなにも他人の目を気にしているからではないんです。
となりの苗との距離がバラバラということは、苗ごとの支配空間がバラバラだということです。
ある苗は100平方cmの領域に根を張れるのに、となりの苗は90平方cmしか領域を確保できてない、となると生育にばらつきが出てきます。
苗の植え方によって生育がばらつき、それが収穫に影響するのではプロの仕事とは言えないでしょう。
家庭菜園ならいいですけどね。
定植するスピードももちろん大切ですが、きっちりと栽植密度も正確さを追求していくことが求められる。
そんな仕事ですよ、僕らがやってるのは。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・