暖かいですねぇ。
朝起きるのも、畑で仕事をするのも、なにをするにもウキウキしてきます。
寒の戻りはいらないよーっと。
体がなまってるから勘の戻りが必要だよーっと。
この文章もなんだか軽やかです。
暖かくなったから野菜はぐいぐい育つ。
これって素直に解釈するといいことなんですが、野菜を育てたことのある人は嫌な顔をすることが多いですね。
越冬して寒さに耐えてきた野菜たちは、暖かくなるとトウ立ちしてしまうからです。
トウ立ち、花を咲かせるために茎を伸ばしていく行為のこと。
なんのことかピンと来ない方のために説明しておくと、
通常コマツナはこのように地際あたりからほとんどの葉をつけています。
それがトウ立ちすると
このように中心にある茎が伸びてくるので、葉の付け根がずれてきます。
これがエスカレートすると茎がどんどん伸びていって最終的に花が咲いてしまいますが、世間で言うところの菜の花という姿に変わってしまいます。
すでにコマツナとしての商品価値はないですね。
今の時期に畑に残っている野菜は、ほとんどの野菜が見事にトウ立ちしていきます。
一面菜の花・・・。
あー春だー、と呆然と立ち尽くしてしまう瞬間です。
不織布をかけてある野菜はすでにトウ立ちが始まってきています。
寒さによる葉痛みを防ごうと思ってかけてある不織布ですが、保温効果もあるためトウ立ちスイッチが入るのも早めてしまうようですね。
やっぱり3月に出荷をするのは難しいなぁ・・・と最近は3月に出荷するつもりもないのに眉間にしわを寄せてみたりしています。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・