炭素循環農法は単純じゃないよ

みなさんは炭素循環農法をご存知でしょうか?
ブラジル在住の林幸美さんが提唱している農法のことです。
ごく最近なにやらあちこちでブームのように流行りはじめているのでちょっと気になっています。
世間的な認識として
炭素循環農法=キノコ廃菌床を使った栽培
となっている傾向が見られますが、本当のところはどうなのか。
(廃菌床・・・キノコ栽培のため木チップなどを固めたブロック)
ホームページを読んでみると、菌が生きている状態で廃菌床を畑に入れるなら少量で大きな成果が得られます、というようなことが書かれています。
これはいったいどういう理屈なのか?
ずっと気になっていました。
現在、林幸美さんが講演をしながら日本行脚をしているとの情報をキャッチしたので、今日は県内のある場所で行われた講演会に行ってきました。

この下に書くことは僕が提唱者の言葉を聞いて感じたことであり、実際の農法とは異なる場合があることはあらかじめ断っておきます。
コメントで厳しい突っ込みはしないでください。

技術的なところとしては、廃菌床にこだわるのではなく剪定チップや緑肥、生ごみなど身近な地域で手に入る資源をうまく活用していくことが大事なんだと言っておられました。
畑に高炭素資材をどれだけ投入できるか、投入することで畑の微生物をどれだけ活性化させることができるか、ということにポイントがあったように思います。
どれくらいの量を入れるとか、耕す深さとか、そういう小手先の技術はあまり重要視していなくて、大切なのは自然をよく観察して仕組みを理解し、それに従って野菜を野菜として健康に育てることだと、話を聞いていて感じました。
高炭素資材を活用するという特徴こそあれ農法自体はいわゆる有機農法になります。

かなりの多投入型農業になるので、堆肥を入れることすら面倒だと思っている僕には向かない農法です。
でも地域資源としてキノコ廃菌床は山のように余っているので、これらを活用できる道としておもしろいのかもしれません。

参考になる話も聞けたし、矛盾を感じるような話も聞くことができました。
なかなか有意義な時間だったと思います。
結論を言えば農法としては不採用ですが、畑の一角で実験的に遊んでみるのも悪くないかな。
家庭菜園レベルで考えるなら楽しい農法ですから。

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