ブロッコリーにスティックセニョールという品種があります。
これはでっかいのを一発ガツンと収穫するタイプではなく、脇から出てくる小さなブロッコリーを長期間にわたって何度も収穫するという特徴があります。
その小さなブロッコリーは茎がひょろ~っと長くなるのでスティックセニョールと名づけられています。
この品種の特徴を生かせるのは春作。
今ごろタネをまいて5月下旬くらいから収穫すると、それはもう見事なセニョールが収穫できます。
気温が高いので次から次へと収穫が続いてうれしい悲鳴をあげることになります。
ところが秋作になると、気温が低いせいかセニョールの伸びはイマイチで茎の長さは短く、生長が緩慢なので収穫量もあがってきません。
多品目農家にとっては、でかブロッコリーを栽培するよりも長期にわたって収穫を楽しめる品種のほうがありがたいので採用していますが、収穫量が少ないと悲しくなります。
冬なんてさみしいもんですよ。
そんなセニョールなので1月は忘れた頃に収穫するくらいで目立った功績をあげることなくひっそり暮らしていたのですが、ここのところ暖かい日が続いたり雨がしっかり降ったりしたせいで生育がぐいっと進みました。
カゴに山盛りのセニョール。
茎の伸びは足りないのでスティックな感じはありませんが、収穫量はそれなりです。
出荷する野菜がだいぶなくなってきた今の時期にあらわれた貴重な戦力。
2軍から1軍へ再びあがってきたベテラン、といったところでしょうか。
2月の活躍を期待しておりますぞ。