たくさんの種類の野菜を育ててそれを家庭や飲食店に向けてお届けしている、いわゆる
野菜の詰め合わせセットをご家庭に直接お届けします!
という農家。
多品目有機栽培農家と呼んだりしていますが、彼らの特徴として
変人が多い
という記事を以前に書いたことがあります。

多品目有機栽培農家に共通している「変人」という資質
 

なぜ変人が多いのかというと。
非農家出身者は高いハードルを乗り越えながら農業の世界へ参入してきます。
そして。
回ってくるのは不良農地ばかりという状況で、販売まで手掛け、難しい無農薬栽培で育てます。
ふつうの人ならやらないようなことをやって、厳しい逆風をものともせずに突き進んでいる人たち。
そんな人たち、変人たちが多品目有機栽培を選んでいるんです。


では逆の見方をして。
変人でなければ有機農業はできないんでしょうか。
多品目有機栽培農家になるには変人であることが必須なんでしょうか。
今回はこのあたりの疑問にお答えしていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

 

新規就農するまえに変人になる瞬間がある

実際に、どのような経歴を持った人が有機農業をやっているのか。
とくに多品目有機栽培農家になっているのか。
まずはこのあたりから見ていきます。
もちろんすべての有機農家の経歴を洗ったわけではありませんが、身近なところにいる農業者だけをみても多様な経歴を持っていることが伺えます。
海外を何ヶ月も放浪生活した経験がある。
青年海外協力隊に参加していた。
自転車や徒歩で日本一周した。
誰もがうらやむ一流企業をあっさりと退職。

もちろんそんな人ばかりではありません。
サラリーマンとして長年働いてきたけど生き方としてなんか違う気がする、ということで退職して農業を始める。
そういう人はけっこういます。
むしろそんな人のほうが多いかもしれません。

過去の経歴をみると、たしかに変わった人生を歩んでいるなぁという人もいれば、ふつうの人生を歩んでいたはずなのになんで農業に?という人もいます。
つまり。
もともと変人だった人もいれば、そうじゃない普通の人もいる。
統計をとったりしていませんので推測にすぎませんが、おそらく過去の経歴は農業を始めるときにはあまり関係がなさそうな気がしています。
じゃあ何が彼らを変人にしてしまったのか。

頭脳

それは思考です。
成功するのかわからない有機農業の世界に飛び込むには、それなりの覚悟が必要です。
苦難の道のりを歩いていける、強い心が必要です。
一歩を踏み出す勇気、と言ってもいい。
そんな心を備えている人が有機農業をやっているわけですが、最初からそんな覚悟があったわけではないでしょう。
人生のどこかに、農業で生きていくと決意させる、なんらかの刺激があったはずです。
それは一冊の本かもしれない。
誰かとの出会いかもしれない。
なにげなく放った一言かもしれない。
その人の思考を変える何かきっかけがあって、それによって覚悟が生まれた。
覚悟があるから新規就農することができた。
そういうことだと思います。

心の問題。
有機農業に多くみられる変人思考。
これは新規就農する前に生まれているとみるのが自然ではないでしょうか。

 

変人の作り方

私の場合。
人生を変えた一冊の本があります。
のぐちやすお氏「自転車漂流講座」という本です。

国内、さらには海外を自転車でツーリングするノウハウが詰まった一冊なんですが、当時サラリーマンとして安定した人生を送り始めていた頃の私に衝撃を与えてくれました。
えっ?自転車で世界一周?
そんなことができるの?
ノウハウ本ですので、もちろんツーリングのために必要なもの、どんなステップを踏んで長距離を走れるようになっていくのか、などについてしっかりと書かれています。
なんだかやれる気になってくるんです。

そして私は、やってしまいました。
自転車日本一周。
その最初のきっかけは、この一冊だったんです。
そして自転車日本一周は、安定した人生に価値があると考えていた私の思考を180度変えてくれました。
安定なんてクソくらえ!
楽しい人生を送らないと損だ!
といった思考に変えてくれたんです。
自転車で日本一周したという実績が重要なのではなく、サラリーマンのときの安定志向を捨て去るために日本一周が必要だった、というだけの話です。
この思考転換があったからこそ、有機農業の道に踏み込むことができた、とも言えます。


おそらく。
非農家出身で有機農業の道に進んでいった人たちは、似たような体験をしているはずです。
べつに旅に出るとかそういうことではなくて、人生のどこかに価値観が変わるターニングポイントがあった。
思考をくるりと変えてくれる何かを体験した。
そんな経験があるのではないか、と思っています。

 

普通でもいいけど、普通じゃない思考が必要になる

馬鹿になれ

じゃあ変人にしか有機農業はできないのか。
思考回路が普通じゃない人じゃないと有機農業には参入できないのか。
というとそんなことはありません。

もちろん普通の人もいます。
変人のほうが目立つので大多数が変人のように思えますが、見た目も思考も普通の人だってたくさんいます。


結論を先に言ってしまえば。
有機農業をやるのに普通も変人もありません。
誰だって参入できます。
個性を売りにするような経営でない限りは、ただただ普通に真面目にやっていればいいんです。

ただし。
何度か書いていますがサラリーマンの思考をそのまま農業に持ち込むと失敗する可能性が高くなります。
就農してから数年は、極貧生活に耐える必要がでてくるかもしれません。
思うように作物が育たないで苦悩するかもしれません。
覚悟をもつ、という意味ではやはり普通じゃないほうが有利ではないかと思います。

 

変人は世の中の常識が作り出している

変人は最初から変人だったわけではありません。
あるときに一線を越えていく瞬間があったから、なんとか有機農業をスタートできた。
そういう人もいるはずです。
普通ではいられなかった。
普通のままじゃ有機農業に踏み込めなかった、そういう人たちです。


よく考えてみてください。

会社を辞めて農業の道へ進もうと考えるのは、当の本人からすると大冒険にも思える世紀の決断です。
でもね。
やろうとしているその冒険を、すでにやっちゃった人がたくさんいるんです。
もっと大冒険した人もたくさんいるんです。
会社を辞めるくらいなんですか。
食えるかわからないのに就農するくらいなんですか。
いま高くそびえているように感じる壁でも、越えてしまえばどうってことなかったと思えますよ。
そんなものです。

会社を辞めた経験のない人からみれば、会社を辞めた人は変人に見えます。
会社に残る人にとって、会社を離れた人は変人です。
だから。
会社を辞めて新規就農した時点で、立派な変人に生まれ変わったと言えなくもない。
ということです。

 

新規就農するという行為は、ある意味では変人に見られます。
それはサラリーマンという安定路線を外れることになるから。
あえて儲からないと言われる農業に突っ込んでいくから。
世間の常識から考えれば農業なんてやらないのが普通だからです。

ですので変人だとか普通だとか、とくに考えなくても農業を始めるというだけで
変人扱いされる
と思っておくくらいがちょうどいいのではないでしょうか。

 

 

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有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

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であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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