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研修する農家を選ぶときのポイント→経営スタイルが近い
からターゲットを絞り、自分にとってプラスになる研修農家がどういうところがいいのか決まったとして。
それでもまだ選択肢が多い場合に、そこからさらに絞っていくにはどうしたらいいのかという話です。
例えば、多品目栽培の有機栽培農家に的を絞ったとして、全国を見渡せばそういう農家はものすごい数があります。
有機農業で昔から営まれてきた最もスタンダードな形態ですから当然です。
そこから自分に合った農家を見つけるときに絞り込むための要素としては
・就農地域が近いかどうか
・ターゲット設定が似ているかどうか
・経営規模が自分の理想と合っているかどうか
・農家との相性
などがあります。
でもその前に確認しておくべき大切なことがあります。
研修を受け入れてくれる農家がどうこうよりもまずはっきりさせておかないと就農の方向性がぶれてしまうような重要なこと。
あなたがどんな生き方を望むか、です。
 

生き方を見つめてみる

考えるリーマン
貨幣経済から少し離れてカネやモノに縛られない田舎暮らしをしたい。
夫婦で農に触れながら楽しく過ごしたい。
農業を本職にしないで兼業で別の仕事をもってやっていきたい。
とにかくバリバリ効率的に稼ぎたい。
人を雇うくらいに規模拡大していって地域の雇用に貢献したい。
なぜ農業をやりたいと思ったのかを含めて、どのような生き方をしたいのかを明確にする必要があります。
これがはっきりしていなければ、研修農家を決めることができないといってもいいくらい非常に重要な点です。
もし仮に。
あなたが田舎暮らしを望んでいるのに、研修先の農家は利益を追求することに興味が深く田舎暮らし思考を毛嫌いしていたらどうでしょう。
費用対効果を考えてビニールマルチを使用したりトラクターや管理機、収穫機などの農業機械を積極的に導入したり、高いコスト意識を持って農業経営していることに、果たしてあなたは耐えられるでしょうか。
田舎暮らしを望むと同時に、なるべく環境負荷を減らせるような、資材を使わないやり方で栽培していきたいと考えているのであれば、効率追求型経営は参考にならないかもしれませんし、むしろ真似したくない経営かもしれません。
だから、まずあなた自身の生き方を見つめてみて、その方向性にマッチする農家を研修先として選ぶことが重要です。

農家の2つの方向性

2つの方向性
農家がどのような思考なのかは、正直に言えば会ってみないとわかりませんが、ブログやfacebookやtwitterなどのSNSで書いている内容である程度は推測することができます。
日々の農的な暮らしを書いている人もいれば、栽培の成否や工夫などについて細かく分析している人もいるし、農業をやっている理由や志などをホームページではっきりと書いている人もいます。
そういう文章を読んでいって、なんとなくでもいいので方向性をつかんでください。
大きく分けると2つです。
農業を仕事としてみているか、暮らしの延長としてみているか。
これくらいはすぐにわかるはずです。
あなたがどちらに属しているか、これもすぐにわかるはずです。
細かなところで生き方や考え方をマッチさせる必要はありません。
でも大雑把な傾向はつかんでおかないと、考え方の違いで研修中に苦しむことになります。

ただし。
田舎暮らし志向の人が、農業をしっかりと経営として考えて取り組んでいる農家のところへ研修に行くのは、個人的には非常におすすめしたいと思います。
その理由は簡単です。
お金は大事だからです。
田舎暮らしの人によくあるのが、 収入は少なくても楽しく暮らしていける という思考です。
都会に疲れた人が流れていくのが田舎であり、そこには本当に癒しの空間があるのかもしれません。
たとえ収入が少なくても生き方として魅力を感じるものがあるのもわかります。
でも考えてみてください。
ちゃんと収入があったらどうか、ということを。
収入が少なくても、と決め付けるのではなくて収入がしっかりとあったうえで田舎暮らしができたら最高に幸せになれると思いませんか?
そのためには、農業を仕事としてとらえていて効率的な経営をしているところで学ぶことは非常に大きな成果になります。
ちゃんと農業経営を習得したうえで、自分のライフスタイルに合わせて経営をチューニングしていく、という感じでしょうか。

これに逆はありえません。
田舎暮らし志向の農家へ研修に入って、生きる術を身につけて、でも本格的に利益追求型の経営をしていく。
これは無理です。
なぜならお金を稼ぐのは簡単なことではないからです。
しっかりとした利益を上げていくには技術が必要です。
経営を安定させていくにはノウハウがあります。
利益を上げていない田舎暮らし農家には、経営に関する技術の蓄積はありません。
こういうことを習得できないまま新規就農すると、朝から晩までずっと働いているのに年収が100万円くらいにしかならない。
田舎暮らしののんびりした生活なんてほど遠い。
なんてことが現実にやってきますよ。
ようするに難易度でいえば
農業で稼ぐ > 農業しながら田舎暮らし
ということです。

農業で稼ぐことを覚えてしまえば、田舎暮らしは簡単です。
でも田舎暮らし的農業をしている人が、ちゃんとした利益を上げられるようステップアップしていくのは難しいです。

見つけたら見学

自分に合いそうな農家が見つかったらアポイントをとって見学しに行ってください。
そもそも研修を受け入れているかどうかもわかりませんし、必ず受け入れてくれるとも限りません。
会って話をしてみないと分からないことも多いですし、話してみて相性がいまいちよくないなぁと感じるかもしれません。
このときにぜひ農家へ聞いてほしいことがあります。
田舎暮らし農家ではなく農業を仕事としてとらえている経営重視の農家であれば必ず聞いておきたい質問があります。
これについては次回以降で。

 

 

 

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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