目の前で起きていることには必ず原因があります。
何の理由もなくそれが起きていることはありません。
動物が食事をする。
植物が光合成をする。
おならが出る。
風が吹く。
りんごが落ちる。
靴のかかとがすり減る。
風船が割れる。
太る。
ガンになる。

日常生活で当たり前のように起きていることが、実はちゃんとした理由があって、それが起きる原因があって起きていることだと、意識しないものもたくさんあります。
もちろん、気になることや直接影響がありそうなことは調べたり原因を突き詰めたりすると思いますが、プロの農家としてやっていくのであればこのあたりをちゃんと追求していく必要があります。

 

起こった結果には必ず原因がある

肥満

たとえば。
最近なんだか太ったなぁ、とお腹の肉をつまんで思ったとします。
これはいかん。
ちょっと痩せたいなぁ。
と考えますよね。
そしていろいろ考えます。
食べすぎたからかな。
運動不足だからかな。
歳をとったのに昔のように食べてるからかな。
もしかしたら病気なんだろうか。
太ったという結果にたいして、なんでそうなったのかをまず考えますよね。
それは。
原因を知るということ。
なぜ太ったのかという原因を知ることで、痩せるためになにをしたらいいのかが分かってくることを知っているから考えるんです。

そして色々と考えて、原因をいくつかに絞りこんでいきます。
食生活はそんなに変わっていないし、運動する頻度だって昔からそれほど変わってない。
体調はいいし先日の健康診断でもとくに異常は見つかっていない。
ということは、加齢による基礎代謝の減少が原因だろうか。
日常生活を送るために最低限必要なエネルギーである基礎代謝が少なくなってきているのに、昔と変わらない食生活を送っているから
身体が必要とするエネルギー > 食べて得られるエネルギー
となって余ったエネルギーが脂肪として蓄積されているのではないか。

このように太った原因を絞り込んでいって、自分の場合はどんなことが原因で太ってしまったのかを探っていきます。
そして原因が分かると、対策が立てられます。
この場合は、
摂取エネルギーを減らすために食事をすこし変えてみよう。
基礎代謝を増やすために運動をして筋肉をつけよう。
という対策によって、太った身体をもとに戻すことができます。

 

栽培においても結果から原因を考えている

キュウリのタネ

作物を育てるときにも同じような手順を踏んでいきます。
たとえば。
タネを播いたんだけど、1週間経っても芽が出ない。
このようなときにどう考えるかというと、
保管しておいたタネが古くて発芽率が落ちたんじゃないだろうか。
タネを播いたあとに水をあげる量が少なかったんじゃないだろうか。
タネの上にかぶせる土の量が多かったんじゃないだろうか。
発芽するために必要な温度が足りないんじゃないだろうか。
発芽を阻害もしくは抑制するようなものが土に混ざっていないだろうか。

というふうにまずは考えられる原因をできるだけ挙げます。
そして、過去のうまくいったときの経験と照らし合わせたり、同じ条件でタネを播いたほかの作物と比較したりしながら、原因を絞り込んでいきます。

タネを播いたときのかぶせる土の量、水の量、土の条件などはこれまでと特に変えていない。
同時期に播いたタネはちゃんと発芽しているから、温度や光というような栽培条件が原因ではないだろう。
ということはタネ自体の発芽率が悪いんじゃないだろうか。

原因が分かれば対策が立ちます。
発芽試験をして検証してみるなり、新しいタネを購入するなりして、前に進むことができます。

結果に対して原因を考え、絞り込む。
原因を特定して、そこを改善していく。
これを繰り返していくことが栽培技術を上げていく近道なんです。
成長しつづけている優秀な農家は、こういうことを当たり前のようにやっています。

 

プロの農家とは

りんご

なぜ風が吹くんだろう、ということを突き詰めて気象の勉強をする人はほんのひと握りですし、りんごが落ちるのはなぜかと突き詰めていって万有引力の法則ができあがったのは有名な話です。
原因を深いところまで突き詰めていくことは、その道のプロになる行為です。
日常のなんでもないことは、ふつうに暮らしていれば原因を掘り下げていくことはありませんが、その道のプロになるためには事象の根源を知っておく必要に迫られます。

 

私は野菜を育てるプロ。
ですから当然ですが、その道では原因を深く掘り下げていきます。
日常生活ではそこまで考えないだろうということまで、想いを巡らせながら考えていきます。
そして考えていることは、栽培に関することだけではありません。
環境に関すること。
農業全体に関すること。
医療に関すること。
子育てに関すること。

野菜を育てていくことに少しでも関連がありそうだと思ったら、美味しい野菜を食卓に届けるために必要なことだと思ったら、なんでも調べたり考えたりします。
そして。
ただ育てるだけではなく売ることも考えています。
つまり農業経営というものを栽培と同時に考えています。
だからこそ、こうしてみなさんに向けて新規就農するためのノウハウや営農していくためのコツなどをお伝えすることができるんです。
考えていなければこうして文章にすることはできませんよ。

野菜農家の仕事は、野菜を育てることだと思っているかもしれませんが、野菜農家がやらなければならないことはそれだけではないということです。
野菜を育てるために、それに関係すると思われるすべてのことに興味を持ち、調べて納得して、自分なりの意見としてまとめる必要があるんです。

とはいえ。
そこまで考えなくても、マニュアルに沿って決められた手順で栽培をして野菜を育てたとしても、できあがったものに大きな差はないと思われるかもしれません。
実際、見た目だけでは分かりませんし食べてみても差を感じないかもしれません。
高いお金をだして有機野菜を買ってみたけど、スーパーで売っているふつうの野菜とそんなに違うように感じない。
そんなことがあるかもしれません。


だとしても、原因を追及して絞り込んで、改善を繰り返していくことが、野菜農家として腕を上げていく大切なプロセスになります。
いろいろ考えて頭の中で混ぜ込んでいくことが、お客さまへ美味しい野菜をお届けするための近道になります。
いまは結果が出ていなくても、続けることでいつかは形になり、大きな違いが出てきます。
プロとしてやるべきことをやる。
お金を頂くからには、それに見合ったものを提供する義務がある。
それだけのこと。
当たり前のことなんですが、できあがった野菜にはそんなプロ意識が詰まっています。

 

結果に対して原因を考え、絞り込む。
原因を特定して、そこを改善していく。
栽培だけでなく経営全体でもこれは有効な手段です。
原因を追及して改善をしていくことを繰り返していけば、いつか必ず良い結果がでます。
プロの農家とはこういうものだ。
ということを頭に入れておいてもらえれば幸いです。

 

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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