今回は、つくった農産物を自分で売っていくときに重要なマーケティングについて書いていきます。
農協にすべて卸すつもりだから販売については考えない、らでぃっしゅぼーやなどの大手宅配業者と栽培契約して生産に集中したい、というような場合はあまり関係のない話になると思います。
そうじゃなくて、大切に育てたこだわりの農産物を誰にも仲介してもらわないで自分の手で売っていきたい、と考えているのであればマーケティングの大切さについて理解できるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。

 

生産・販売より先に決めるべきはターゲット

あまり意識することはありませんが農家というのは大小にかかわらず事業体なんです。
農協に販売を任せるのか商品をつくって営業をかけて売っていくのか、家族でやっているか会社組織になっているか、経営形態の違いこそありますが間違いなく商売なんです。
そして商売というのは、モノを売って利益をあげていくことで成り立っています。

ということは野菜や果樹や米という商品を売るために、自社の商品をアピールしていく、宣伝していくというのは当然の行為ですから、口下手だとか人前に出るのが苦手とかうまく想いを伝えられないとか、そんなことを言っている場合ではないんです。
自分で売るという選択をしたのであれば、どんどん宣伝していくのは当然のことです。
ようするに営業をするということですね。
しっかりと利益をあげて農業を長く続けていく、家族を養っていく。
そう考えるのであれば、自分の商品を売っていくための努力をする。
当然ですよね。

そして、自分の商品を売るためには、それよりも前に考えるべきことがあります。
どんな商売でもそうですが、どんな人たちに買ってほしいのか、どんな人たちに食べてほしいのか、ということが定まらないと商品は作れません。
誰に売る
安全・安心を求めている人に対して、無農薬・無化学肥料で安全を重視した農産物を売っていく。
舌の肥えたレストランのシェフに対して、美味しさを追求した農産物を売っていく。
子供の野菜嫌いを解決したい家庭に対して、苦味や渋みをおさえた品種を選んだ農産物を売っていく。

誰に対して農産物を売りたいのかが明確にならないと、どんな品種を選んでどんな農産物をどのように育てていくのかが定まらないんです。
そして、誰に対して売りたいのかが決まっているから、当然のことですがその人たちに対して何らかのアピール(宣伝)ができるんです。

 

自己満足農家とは

田舎の風景
田舎暮らし志向の有機農家がとくに陥りがちな自己満足の世界。
無農薬・無化学肥料でこだわりをもった栽培方法を選び、丁寧に大切に農産物を育てていきます。
誰に食べてほしい農産物なのかといえば、それはまず第一に自分であり家族なんです。
自分が食べて美味しいもの、家族が満足できるものを育てています。
でも、販売をしていかなければ収入を得られないので、「農家のおすそわけですよ」という感覚で売っていきます。

こういう農家がけっこういます。
田舎暮らし志向の有機農家になりたいと考えている方、頭の中のイメージでこんな農家像はありませんか?

べつにいいんですよ。
自給自足の暮らしがしたくて、収入の足しになるくらいでいいと思って農業をやっていくのであれば。
細々と、最低限の収入を得ながら好きなことだけをやってのんびり暮らしていくのであれば。
でも、そうじゃなくてちゃんとした収入を得て生活をしていきたい
家族を養っていきたい
車を買ったり家を建てたり一般的なサラリーマンと比べても遜色(そんしょく)ないような暮らしをしたい
と考えるのであれば、やっぱりちゃんとした農業経営をしなきゃいけないと思います。
そのためには、売れる商品、買ってもらえる商品を作っていかなければいけないんです。
自分が食べたいもの、家族に食べさせたいもの、それが必ずしもお客様の好みと一致するわけじゃありません。
自分の農産物を食べてほしいのはどんな人なのか、その人がどのような嗜好でどのようなものを食べたいと望んでいるのか。
ちゃんと考えて、そこに向けて農産物をつくっていくべきです。

ただし。
例外はあります。
あなたが商品を売ろうとしているお客様のニーズが、あなたやあなたの家族と一致している場合です。
子育てをしている家庭に、台所を任されている主婦に農産物を売ろうと思ったとして、あなた自身がそのような家族構成だったとしたら。
自分たちが食べたいと思うものを育てたらいいと思います。
でも、自分の好みを色濃く反映させすぎるのは・・・ちょっと気にしてください。

 

マーケティングとは

自己満足ではなく、お客様が求めているものを知る。
簡単にいえばそういうことです。
これはビジネスの世界では、市場調査とかマーケットリサーチとか呼ばれます。
マーケットリサーチをして、販売戦略を立てて、宣伝(プロモーション)をして、そして販売して利益をあげていく。
というのがマーケティングだとすると。
マーケティングの一部がマーケットリサーチであり、一番最初にくる重要なポイントになります。
販売戦略を立てるときにはターゲットに向けた方法や手段を選びますし、効果的な手法でどんどん宣伝してくこともターゲットが明確だからこそできること。
誰に売りたいのか明確になっていなければ、そのあとの戦略も宣伝も効果が出ません。
    詳しくはarrow070_01集客が商売の基本なのは農家でも同じ
 

だからこそリサーチが重要なんです。
ターゲットが明確になっているからこそ、販売戦略が立てられるし、効果的にターゲットに向けて宣伝ができるんです。

新規就農するのにそこまで堅苦しく考える必要はまったくありませんが、ビジネスのエッセンスを知っておくと農業の世界では非常に有利に経営をしていくことができます。
なぜって?

そりゃあ、農業がかなり遅れた産業だからですよ。
ずぶの素人でもそれなりに成功できる珍しい産業です。
だからこそ新規就農は強くお勧めできるんです。

ぜひ、やってみてください。

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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