新規就農後の間もない頃でもプロとして対等に戦える秘訣

プロからみてすごいと感じても、素人目線ではどっちもそれほど大きな差がない。
ということはどんな業界にも当てはまる話です。
もちろん農業も例外ではありません。
新規就農者にもチャンスはありますよ、という希望に満ちあふれた話になりますので最後までぜひご覧ください。

 

農家として、他の農家がどんな技術レベルでどんな品質の農作物を作ってるのかは気になるところです。
もし同業者が集まって商品や栽培管理について比べれば、それぞれの農家がどんな特徴をもったものを作っているのか、どれくらいの技術レベルなのかはけっこうはっきりとわかるものです。
少なくとも自分と比べてどうかくらいは誰でもわかります。
でも、プロ同士が比べあえばはっきりとわかる違いでも、素人が見ればそれほど大きな違いは感じないものです。

たとえば。
とんこつラーメン
あなたがラーメンを食べにいったとします。
Aというラーメン屋とBというラーメン屋があったとして、ラーメンをつくる職人の技術力を比べることができるでしょうか?
もちろん味の違いはあります。
あなたにとってどちらが美味しいかという好みもあります。
でも、あなたがAのラーメンが好みだからといって、Aのほうが腕がいいとは限らないですよね。
Bのほうが技術的には高いものを持っていたとしても、あなたにとってはAラーメンが好みというだけかもしれません。
そこには、職人の世界でしかわからない技術の差があるわけです。

 

これを農業にもあてはめてみます。
盛り野菜
ものすごい栽培技術を持ったベテランC農家の野菜と、就農して3年目くらいでまだまだ技術的には未熟なD農家がいるとします。
Cさんの育てた野菜はこだわりをもって厳しく育てられ、レストランのシェフから高い評価を受けています。
Dさんはまだまだシェフを納得させるだけの腕がありませんから、レストランに持ち込んでも低い評価しか受けません。
ところが。
Cさんの野菜とDさんの野菜をレストランではなく一般家庭に向けて販売したとき、その評価が逆転することがあるんです。
Cさんはものすごいこだわりを持って高いレベルで野菜を育てられます。
でもその野菜は舌の肥えたシェフは満足するかもしれないけど、それほど舌の肥えていない家庭の主婦にとっては意外にふつうの味になっている可能性があるんです。
こだわりすぎて伝わらないという状態です。
一定レベルを超えてくるとプロにしか分からない領域に入ってくる、という状態ですね。
だからCさんの野菜は家庭向けにはそれほど売れません。
一方、高い技術を持たないDさんは、子供が食べて喜ぶような甘味が全面に出るような品種を使ったり苦味が出にくいように有機肥料を適量施肥するなど、技術不足を補うように顧客満足を優先して栽培を考えているので、家庭に向けて販売したときは飛ぶように売れていきます。

 

このように、栽培技術が高いか低いかはあまり問題ではなく、買ってくれるお客さまのニーズをいかに満たせるかが非常に重要です。
もちろん技術レベルが高いに越したことはありませんが、圧倒的な技術が必要になるのは本当に限られた場面のみであって、たいていの販売先は普通レベルであればまったく問題ありません。
だから、新規就農してまだまだひよっこであっても、平均的なレベルにさえ達していれば、農家としてじゅうぶんに戦っていくことができます。
大事なことはお客さまのニーズを的確に把握し、それに応えること。
ニーズに合わせた商品を提供していくことです。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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