前回の日記に対するコメントで熱く書き込んでしまったので、ちょっとそれについて日記にしてみます。
うちは基本的に無農薬で野菜を栽培しています。
それは間違いないです。
ただ厳密に言うとまったく畑に農薬が入っていないかというと、答えはNoです。
たとえば米ぬか。
これはJAなどで精米してたまったのを購入しているので、当然ふつうの玄米を精米したものがほとんどです。
だから米ぬかには農薬が含まれていると思います。
たとえばオカラ。
原料となる大豆は有機栽培というわけではないので、絞りカスであるオカラにも当然ながら農薬が含まれている可能性があります。
たとえば籾殻。
米ぬかと同様に普通栽培の米から出たものをもらっているのでモミに農薬が含まれている可能性は否定できません。
あとタネですね。
市販されているタネは農薬で消毒されていることが多いです。
洗い流してから播くこともありますが、必ずそうするわけでもありません。
そして飛散農薬の問題。
畑のまわりでは農薬や化学肥料をつかった栽培で稲作しているので、農薬散布のときには風に乗ってとんでくることもないとはいえません。
山間地で斜面が多く、となりの畑との距離は離れているので有機JASの基準は満たしますが。
そんなこんなで完全に農薬を排除して栽培をするというのは現実的に難しいです。
できない、とは言いませんが難しいです。
これに対する僕の考えは、
「ここまでならOK」というラインを自分の中に引く
ということですね。
農薬の安全性の問題、どれくらいの濃度で含まれていたら危険か、なんてことは普通の人たちにはわからないことです。
そしてそこまでわかる必要はないと思います。
勉強している農家であってもはっきりとわかるわけではありませんから。
食べる側が安全・安心を得るためにできること。
それは生産者のことを知り、そして信頼すること。
だと思います。
この人がここまでなら大丈夫と言ってるんだから安心して食べられる。
そういう舞台を用意するのが生産者である僕の役目だと思います。
だから僕はホームページをつくり、野菜の生育状況をこまかく公開し、自分の日常までさらけだしているんです。
松本直之という人間を信頼してもらうために。
米ぬかに農薬が・・・
周りからの飛散農薬が・・・
そういう話は横に置いといて、まずはじっくりホームページを読んでください。
隅々まで熟読してください。
そして僕に会いにきてください。
安心を得るために・・・。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・