野菜には品種があります。
ジャガイモで言えば男爵、メークイン、キタアカリといった名前のことです。
トマトにもナスにもキャベツにもほうれん草にも、みんな様々な品種があります。
品種の違いによる見た目、味の差というのは意外に大きいので、品種選びというのは生産者にとって大きなウェイトを占めることになります。
農協出荷など品種を農家サイドで選べない場合もありますが。
いっつも悩むんですよね。
種屋さんのカタログを見てると作ってみたい品種がたくさん載ってるので、あれもこれもと栽培リストについつい追加してしまいます。
これが災いのもとで農作業・収穫・出荷作業が複雑になってしまうことが多いです。
結局管理できずに放置され、ほかの主力品種に影響が出たりして。
本末転倒。
僕にもっと隅々まで細かい気配りができる繊細な神経をください。
昨年はトマトの品種を4つまで減らしました。
2008年は10品種以上育てていたので相当な減らし方です。
今年は・・・8品種に増えました。
やっちゃった~という感じですね。
僕一人じゃぐちゃぐちゃになるのが目に見えているので、そこは研修生の監視に頼りましょうか。
まあ全体的にはよく我慢してるほうだと思いますよ。
おもしろそうだから作りたい、という品種たくさんありますから。
それでも飲食店様との取引もあることだし多少の珍品種はアリかなと思って種類を増やしている部分もあって、我慢の緒が切れるところまではきていません。
遊びの要素を取り入れつつ、主力品種をおろそかにしないように心がけます。
我慢はいけません。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・