今年も秋冬野菜の育苗がはじまっています。
冬に使っているビニールハウスは暑すぎて使えないので、違う場所で簡易的に苗置き場をつくって対応しています。
その場しのぎな感じでなんともさみしい設備ですが、研修生いわく
これならお金をかけずに出来るのでいいですね
だそうです。
昨年は育苗につかった土による発芽率がおそろしく悪かったこともあって、キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツ・菜の花・コールラビ・レタス・白菜などかなり多くの品目において必要数を確保できず秋冬野菜の供給に多大な影響を及ぼしました。
そんな状況でも2月末まで出荷できたのはよい経験でしたが二度と味わいたくない緊張感でしたね。
今回は春育苗同様に市販の育苗培土を使用しているため、発芽率は上々で生育のほうも順調です。
たいてい問題になるのは虫の被害と潅水ですが、防虫ネットにより虫害はなし。
かなり暑い日が続いているので水を切らすと簡単に枯れてしまう危険な状況ですが、セルトレイの下に水がたまるトレイを敷くことで簡易プール育苗をしているため水を切らしてしまうことが少なくなりました。
ゼロではないですが。
苗がうまく育ってくれると次に問題になるのは、畑に植えたあと根が広がって自分で水を吸えるようになるまでの潅水。
これまた水やりを怠ると簡単に枯れてしまうので怖いです。
僕はよく枯らしてしまいます。
前回の記事にある散水ノズルなどを利用しながら危険を回避していきたいものです。
一日たりとも気が抜けない季節。
暑さでくたばっている場合じゃないですね。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・