鬼門は春のアブラナ科

ほかの農家さんがどうなのか知りませんが、僕は春のアブラナ科が苦手です。
小松菜、水菜などの軟弱葉物がとくに。
葉そのものを食べる野菜だけに虫食いがあったらNGなのに、春とはいえ暖かく虫も活発に動き回るので葉をかじられてしまうことも多いです。

しっかりと土ができていれば虫に食われずに健康に育つ。
ということが頭でわかっていても、実際にはそんなに条件のいい土壌ばかりに仕上がっていないので苦労するわけでして。
6年分の経験があるのに未だ四苦八苦しています。

とはいえ以前よりはずいぶんとうまくできるように。

カブはこれから玉が太りだしてくる時期ですが現時点では虫食いは皆無だし、

壬生菜だって虫食いなく育っています。

こちらはラディッシュに近い大根の品種ですが、オレって天才?と錯覚するようなホレボレ葉に仕上がっています。
いずれも葉の色は薄めで柔らかく、ぱっと見て虫に食われてもいいような繊細な感じなのですが、それがじつは健康に育っているということなのかもしれません。

同じ圃場内でも虫食いがひどかったりする野菜もあるので、まだまだ安定してアブラナ科を生産するには至っていませんが、ようやくひとつ階段を上がれたような気がします。
ただし出荷を開始する5月までこの状態を維持できるとは限らず、ここから虫食いがひどくなってくる可能性もあるので油断はできませんけど。
6月になればアブラナ科の野菜に頼らなくても野菜セットができるようになるので鬼門は5月。
5月のアブラナ科、今年はうまくいってほしいね。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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