社長と呼ばれる日

最近なんだかよく聞かれるようになりました。
松本自然農園の今後の目標、展開を。
そりゃそうですよね、ここ数年は足踏みしているかのように経営規模も形態も変わってませんからね。
なんで?って思いますよね。

変わらないのは、変わらないようにしているからです。
主には家族との時間を大切に、子供が小さいうちは一緒に過ごす時間を長くとりたいというのが理由です。
また、収入からの逆算を基本にしているため変化する必要がない、ということも理由のひとつです。

そんななかでも、やっぱり仕事するからには楽しいほうがいいので、今後の展開については色々と考えています。
正直言うと方向性は定まっていません。
動くべきタイミングでベストな方向に進みたいとは思いますが、そのときの出会いでいかようにも変わっていく気がします。

いくつか可能性を挙げてみると
1.現状維持・昇華
  
収入に満足しているならあえて変えないのも手ですし、さらに少ない労働時間で働けるように昇華していくのもおもしろいです。
ただ、働き盛りで仕事が楽しいのに浮いた時間を増やしてどうするんだ!という気持ちもあります。

2.近隣農家とグループ化
作業機械や出荷場を共有したり、集客や出荷を共同で行うことで効率・安定を図る、という方向です。
JAの生産部会や営農組合みたいな感じでしょうか。

3.近隣農家と連携・提携
同じ形態の農家と生産物を融通し合って安定を図る方向もあれば、米、穀類、肉、加工品などの生産者と提携することで商品ラインナップの幅を広げるという方向もあります。
安定路線と拡大路線、どちらにも進めますね。

4.法人化など規模拡大
雇用によりスタッフを抱えて形態をそのままに規模拡大していく方向。
農作業は単純労働が多いので、人に任せたほうが経営的にプラスに働く部分もたくさんあります。
でも、畑仕事を人に任せて自分は販売や営業など経営に関わる部分に集中する、ってのはあんまり好きじゃないなぁ。
体と頭をバランスよく使いたくて農業やってるんだから。

5.6次産業化
加工品に手を出したり、農家レストランやってみたり、貸し農園やってみたり。
1次産業にこだわらないほうが利益があがったりするんでしょうか。
国がやたらと推進しているのが気に入らないので今のところ考えていません。
ブームが去って「やっぱ農業の6次産業化は難しいよね」って空気になったらやってみたいです。
僕はそういう人間です。

少なくとも2番目の子供が小学校に上がるくらいまでは現状維持かちょっぴり拡大路線だと思います。
ということは、あと4年は目新しいことに手を出さないということですね。
そんなに我慢できるかしら。
構想だけは練ってすぐに動けるようにしておこう。

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