当たり前のことを当たり前にこなす難しさ

自分が研修生を受け入れているせいもあるんですが、周りにいわゆる有機農家が増えてきました。
ここ数年で激増しているような印象です。
激増といっても元々が少ないのでたいした数ではありませんが。

こうやってライバルが増えてくると、自分自身のことについて改めて考えさせられます。
彼らに負けないだけの何かがあるのか。
彼らを相手に戦える武器があるのか。
たくさんある農家から顧客がうちを選んでくれるだけの魅力があるのか。

ただ単に長くやっているからという理由だけではお客さんはついてきてくれません。
松本自然農園から、松本直之から買いたいという明確な理由がなければ離れていくでしょう。
自分のウリは一体なんなのか、さらに前へ進むためにも明確にしなければいけません。

1.松本直之の個性が反映された野菜の品目・品種の選定
2.年間通して途切れずに(3月4月は休みだけど)出荷できる安定感
3.大手業者には真似できない細かな要望聞き
4.小規模農家に似つかわしくない事務作業のシステム化
5.徹底した時間管理・工程管理による省力化
6.空気と水が美味しい田舎からの野菜を届けられる
7.強力な営業担当者(ホームページの充実)

探せばあるもんですね。
中には他の農家さんが簡単に真似できるものもあれば、真似するのは難しいけど実現可能なものもあります。
推し進めたいのは1と2でしょうか。
つまり美味しい野菜をお届けするため栽培に力を入れる、という結論ですね。
なんだ普通の答えでした。

シンプルが一番難しい。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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