大局をみて収穫サイズを決める難しさ

前回は松本スタンダードについて書きました。

ナスの傷はここまで許せる、キュウリの曲がりはここまでOK、ジャガイモはこのサイズ以下はNG、小松菜の虫食いはここまでなら出荷できる、というのをひとつひとつ伝える必要があるという話。
それだけならまだいいんです。
面倒でも数字や規格を示して伝えることは可能ですから。
難しいのは基準にあわせて収穫をする工程。

たとえば、オクラには収穫ベストサイズがあります。
その品種にあったサイズ、食べて柔らかいサイズ、お得感のあるサイズ、それらをすべて考慮したベストサイズです。
これをただ単に「15cmの長さで収穫して。」というのは簡単ですが、実際はそんなに単純なものではなくて。
株ごとに生長のばらつきがあり、茎が太く勢いのある株は実を大きくしても柔らかくて美味しいものが収穫できるけど、生育がいまいち伸びてなくて茎がひょろひょろだと小さめで収穫しないと堅くて食べられなくなります。
雨が多くて水分が潤沢にあるときは大きなサイズでも柔らかくて美味しいけど、乾燥しているとかなり小さめで収穫しないと美味しいものが採れないし大きな実をつけると樹が弱ってしまいます。

ここまでのことを伝えるのは数字だけで示すのは困難です。
野菜の生育と土壌の状態、気候条件にあわせて収穫の仕方を微妙に変えますが、それはすべてベストオクラを長く収穫するためにやっていることで、その微調整を言葉にして伝えなければ研修生に収穫を任せられない。
そんなもんできるかい!とさじを投げたくなります。
伝えなければ、収穫する人が変わるたびに収穫したオクラの品質にばらつきが出るし、樹の状態も弱ってくる。
困った問題です。

研修生に収穫を任せたことで後々の野菜の生育に影響を及ぼす、ということはよくあります。
過去の経験がないうえに僕がうまく言葉で伝えられていないのだから当然ですね。
なんとかしなければいけない問題です。
研修生が経験を積む場になればいいと思うけど、松本自然農園の経営に影響が出たりお客さんに迷惑がかかっちゃいけない。
困った困った。

頭の中にあることを的確に表現する難しさを感じている、今日この頃です。

 

 

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