なんとか綱渡りのような状況で日々をすごしております。
農業で生計を立てることなんてできるわけがない、という世間の目を無視してのスタートから6年目を迎えていますが、今でも精神的にはギリギリだったりします。
神経をすり減らしながらの毎日。
農業経営は軌道に乗っているし、金銭的にもそれほどつらい状況じゃない。
野菜セットもなんだかんだいって3,4月の端境期以外は毎年ちゃんと切らさずに出しています。
それでも明日どうなるかわからない、栽培に失敗して満足のいく野菜セットにならないかも、満足してもらえずお客さんがどーっと定期中止するかも、というような不安は常につきまといます。
不安のタネを挙げていくときりがありません。
これまでどうにか続けてこられたのはモチベーションを高く維持できるものがあったから。
それは僕の場合、家族を養っていくということなんだと感じています。
自分の稼ぎで家族が生きていかなきゃいけないというプレッシャー。
このプレッシャーが僕にとってはやる気の元になっています。
家族にお金の心配をさせなくていいくらい稼ぎたい。
という気持ちが松本自然農園をここまで大きくしてくれました。
おそらく今でも独身だったら、就農4年目くらいの収入で満足していたと思います。
結婚して子供が産まれたから、さらに上を目指せた、と言えるかもしれません。
もしも、今あるモチベーションを維持できなくなったら?
そのときは規模縮小もしくは松本自然農園の解体、ということも想定されますね。
おーこわ。
60歳、70歳、80歳になったときに僕は何をしているんでしょう。
松本自然農園はあるのでしょうか?
ぜんぜん違うことをやっている可能性もありますけど、なにかしら農には関わっていたいなと思います。
敬老の日ということで、ちょっと遠くを見つめてみました。