以前に僕がバイブルとして愛読している本があることを書きました。
杉山経昌さんの「農で起業する!」です。
この方はブドウ農家なので参考になるところとならないところがあるんですが、経営に対する姿勢がものすごく刺激を受けるのでバイブルとさせてもらっています。
先日、もうひとつ、もし就農当時に出会っていたらバイブルにしていただろうなという本を見つけました。
今月に出たばかりの新刊なのですが
農はショーバイ!
という本です。
著者については以前より存在を知っていたのですがお会いしたことはなく、いま会いたいと思うスゴイ人のひとり松木一浩さんが書いています。
まだ全部読んでいないのですが、松木さんの実体験をもとに生業としての有機農業を的確に表現しています。
現在は惣菜店やレストランもあわせもつ複合経営になっていますが、就農当時はうちと同様に少量多品目栽培で野菜セットを販売していたせいか読んでいて共感できる部分が非常に多く、「あーこれ書きたかったことや!」ということを実にうまく表現して書いてあります。
これから有機農業をやろうと思っている人にはかなり参考になる内容じゃないかと思うので、それだけに既に実践して6年目に入った僕にとっては少し残念な気持ちがあります。
ただ、研修生を入れるところから社員など従業員を増やしていく過程、加工から飲食店などサービス業を複合する6次産業に至っていく過程やノウハウなどは、僕がやるやらないは別にしても参考になる部分なので、手垢で真っ黒になるまで読み込んでいこうと思っています。
気になる方はぜひ。
一読を。
多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?
たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。
このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。
有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?
有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。
「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」
と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、
有機農業はちゃんと稼げる
ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。
ただし、条件があります。
それは・・・