かかりつけ農家があってもいい

野菜の詰め合わせセットを販売しているのは個人農家のほか、らでぃっしゅぼーやのような大手業者もいますが、今回は個人農家に焦点をあてた話。

農家には個性があります。
うちのような多品目農家だけとってみても、栽培方法から品目・品種選び、愛情のかけ方、価格設定や商品の品質に至るまで、農家によって出来上がってくる商品はまったく異なってきます。
それは農家自身の性格や経営方針、こだわりの強さなどによって変わってくるもでしょうし、そのこと自体は全然問題にならないと思います。

そんな個性のある様々な農家の中から、買う側は自分の望む商品・生産者を探せばいいわけです。
問題なのは、消費者にとって選択肢がない場合。
つまり自分に合う農家が見つからない場合です。
ひとくちに野菜という商品を買うといっても、有機野菜などこだわりのものを買うときは安全はもちろん安心も求めていると思うので、信頼できる相性のよい農家に巡りあうことは非常に大切です。
その農家が見つからない。
絶対的に農家そのものが少ない。
ということが有り得るのが現在の状況。

農家から直接買うというと野菜セットが主流になるかと思いますが、その野菜セットを販売している個人農家というのはまだまだ少ないと思います。
松本自然農園の野菜をとってみたけど、なにやら珍しくて食べにくい野菜が入るし見た目が不ぞろいなことが多いし、ちょっと合わないなぁ・・・。
とか思ったときに、じゃあ別の農家さんの野菜セットを取ってみようかしら?
と選択肢があればいいのですが、その選択肢がまだまだ少ないように感じます。
もちろん農家としては競争相手が増えるのでラクじゃないのかもしれませんけど、それでもやっぱり消費者目線では多くの農家がいたほうがいいと思うし、切磋琢磨できるという点では農家側にメリットもある。
農家はもっと多いほうがいい。
と思いますね。

みなさんやりません?
農業を。

関連記事

  1. 【農業のキホン05】F1品種 とは?農家の口から出るF1はスポーツカーではない

  2. 【お試し】ズッキーニがオクラのように高くそびえたつ・・・だと!?

  3. ラウンドアップの発がん性とモンサントの農業支配。それって事実?陰謀論?

  4. 【異形の者】キャベツの歴史を知る!キャベツはなぜ無農薬栽培が難しいのか?

  5. 農家のための災害復旧支援。国はどこまで助けてくれる?農家はどこまで負担する?

  6. 【農業のキホン07】C/N比そして窒素飢餓。有機肥料マスターになるための第一歩です