貴重な肉体労働を奪いとる機械化

全体的な仕事が遅れると後回しになってしまうのが、土手など圃場まわりの草刈り。
栽培そのものと関係ないところで時間をとられるのがけっこう苦痛で、いやな仕事のひとつですが周りの(近所の)目がありますし土手も含めての農地ですので苦痛とか言ってちゃいけません。

今年はついに(ほしいと思いつつずっと買っていなかった)スパイダーモアを導入したので、これに頼りつつやっていく予定です。
 
使ってみた感じだと、ひざより高い草が多いとシンドイ・・・。
もともと芝刈り機でパワーがそれほどでもないので、低い草を想定して作られてますからね、ハンマーナイフモアみたいにバリバリと仕事をしてくれるわけではありません。
草丈が高くなりきらないうちに何度もスパイダーで刈っていく、という形になりそうです。
でも、かなりの斜面に突っ込んでもOKなので土手の草刈りに関してはずいぶんとラクになりましたね。

この機械、扱う人間はハンドルをもって歩いているだけ。
刈払機をぶんぶん振り回して筋トレをする、という僕のスタイルがすこし崩れそうです。
機械を導入すると体への負担はどんどんラクになっていくんですが、健康維持(筋力維持?)のためにはあまり機械化を進めすぎるのも考えものですね。
欲しい機械がまだいくつかありますが、それまで手に入ってしまうとさらにまずいことになりそう。
こんな観点で悩む農家はあまりいないと思いますが、仕事で体をしっかり動かせるというのが僕にとっての幸せなんです。
デスクワークがいかに不健康か、仕事でずっと座っていて健康のためにジムに通う、みたいなよくわからん時間の使い方はしたくないと、SE時代に思ったもんです。

体をしっかり動かせないのは、僕が農家である意義を半分失わせてしまいます。
というわけで機械化は慎重にします。

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