農業をやりたいと考えている人のうち、おそらく多くの人がお金をなるべくかけないで、なるべく手間をかけないで農業をやりたいと思っているはずです。
そのこと自体は悪いことではありません。
むしろ、経営的にみて経費をなるべく抑えたうえで最大利益をあげていくというのは考え方としては素晴らしいと思います。
このことについて、前回の記事では
耕さない、肥料を入れないという栽培は、あくまで目的を達成するための手段。
自然農法という農法を選択し、不耕起かつ無肥料で栽培するという手段を使って、家族を養っていけるだけの生活費を稼ぐ。
自然農という農法を選択し、耕さない肥料を入れないという手段を使って、健康で美味しい農産物を育てるという目的を達成する。
つまり、目的と手段を間違えないようにしてください。
という記事を書きました。

不耕起・無肥料で栽培するときは目的を忘れるな

今回は。
耕さない、肥料を入れないという栽培をしたときに失うものについて書いていきます。
あなたが失ってもいいものはなにか、が分かってくると思いますのでぜひ最後までご覧ください。


不耕起・無肥料で得られるもの

不耕起や無肥料によって得られるものがあります。
耕さないということは、そのための機械がいらないということ。
つまりトラクターや耕耘機などの作業機がいりません。
農業経営において機械はなくてはならないものですが、その主力になる耕耘関係の機械がいらないというのは、金銭的な負担をなくすという大きなメリットになります。
そして、耕すために必要な時間、これもなくなります。


また。
肥料を使わないということは、こちらも金銭的な負担がなくなるということです。
肥料を購入する代金そのものがゼロになります。
そして、肥料を散布する手間がなくなります。
お金がかからないばかりか、労働力も減るわけです。

というわけで、耕さないという選択をすると、
耕すための機械とそれを操作している時間を削ることができます。
肥料を入れないという選択をすると
肥料代金とそれを散布する時間を削ることができます。

 

不耕起・無肥料で失うもの

でも。
これってホントにメリットだけでしょうか。
金銭的な理由から耕さない、肥料を入れないという選択をしているのだとしたら、それはちょっと危険です。
お金をかけないということは、お金を失わないかわりに別のなにかを失っているということに気付いてください。
それは労働かもしれませんし、時間かもしれません。
それは安定生産かもしれないし、収穫量かもしれません。

不耕起ということは。
耕す時間がなくなって、機械購入費用もかからない。
そう思われるかもしれませんが、耕さないことで作物の生長があまり進まず生産量・収穫量が落ち込む可能性があります。
機械を買わずに耕すための時間も削減して、結果として生産量が落ち込んで売り上げが減ってしまったら・・・。
耕さないメリットは消えてなくなります。

耕さないことのメリット、耕さないことのデメリットそれぞれありますが、農業をちゃんと経営としてみたときには耕さないことはデメリットのほうが圧倒的に大きいです。
それは生産性向上が農業生産の現場では非常に重要だからです。
いいものをより多く。
作物が育っている現場ではこれがすべてです。
丁寧な仕事をしているとか、景観がきれいとか、草と作物が共存しているとか、土壌微生物層が豊富だとか、そんなことは評価されません。
経営においては結果がすべて。
いいものをどれだけたくさん作れるのか。
経営において評価はそこだけに集約されます。

耕さないことで作物の根張りが悪くなるとか有機物の分解が遅くなるとか均一な生育をしなくなるとか、いろんな要因で生産性が落ちてしまったら、それは非常に大きなデメリットです。
不耕起ってけっこう草管理が大変なんですよ。
耕せば一気にリセットできる草の生育が一年中ずっと続くんです。
不耕起にすると耕す時間がなくなるのは確かですが、草を管理する時間はむしろ多くなるのでトータルで見ると労働時間は増えてしまうことが多いです。
それでいて全体の生育はゆるくなります。
生育がばらつきます。
つまり生産量が落ちます。

耕さないことで利益が減り、労働時間が増える。
こんなことが現実に起こり得ます。
もちろん技術的にちゃんとしたものを持って挑めば、しっかりした生産量を確保してしっかりとした数字を残すことはできます。
でもそれはひとにぎりの農業者ができること。
不耕起栽培を自分のものにした農家がいることは確かですが、多くの不耕起思考の農家は結果を残せずに退場していきます。
そういう現実を知ってください。

 

ケチる経営は失敗する

砂時計
耕すための耕耘機械。
作物の栄養もしくは土壌生物・植物の食料としての肥料。
これらは農業生産において最低限必要な投資です。
不耕起栽培を成功させるノウハウがないなら、投資をケチってはいけません。
投資をケチったことで貴重な時間を失うかもしれないんです。
無肥料栽培によって雑味のないすっきりとした力強い農産物を育てて、それを欲しい人たちに提供していくんだ。
そのためのノウハウは持っている。
ということでなければ、金銭的な理由で耕耘機をケチるとか肥料代をケチるとか、そんなことは考えないほうが身のためです。
ただし。
機械を揃えるときにはどんなものを揃えるのか、ちょっと考えてみたほうがいいですよ。
農業用機械を揃える 新品か?中古か?

 

少しでも参考になりましたら幸いです。

 

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

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もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
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その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

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有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

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