漫画は世界に誇れる日本の文化です。
これに異論をはさむ人はそれほど多くないと思いますし、
誰もが一度は読んだことがあるはずです。
そして、
読み人が多ければ、書く人も多い。
漫画家になることを夢見て頑張っている人もたくさんいるのではないでしょうか。
漫画を書くのは漫画家。
漫画家は絵がうまい。
じゃあ絵がうまければ漫画家になれるのかというと、そうとも限りません。
子どもなら「漫画家=絵が上手」と考えて、漫画家になりたくて絵をひたすら描く練習をすればいいですが、大人だったらもうすこし考えたほうがいい。
絵、だけでは漫画家としてやっていけないという事実を。

そしてこれは、農家になる場面でも同じことが起こります。
栽培がうまければ農家になれる。
「農家=栽培が上手
と考えるのは子どもだけにしたほうがいい。
今回はそんな話です。

 

漫画家に求められる能力とは

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漫画家をイメージしたとき、あなたはどのような姿を想像しますか?
ひたすら部屋にこもって、ひたすら原稿用紙にペンでガリガリと絵を描き、作品としての漫画を仕上げていく。
今ならパソコンのグラフィックソフトなどを駆使する様子を思い浮かべる人もいるかもしれませんが。
だいたい、絵をひたすら描いているイメージを持たれているのではないでしょうか。

もちろん画力はある程度は必要でしょう。
読み物としての企画力や、新しいアイデアを生みだす発想力も必要です。

ストーリーを作れて、絵を描ける。

一見すると漫画家の仕事はここに集約されているように感じます。
たしかに仕事の大部分はそこなのかもしれません。
でも、それだけじゃない。
たとえば連載雑誌のなかで、新連載を立ち上げるとき同じジャンルの漫画にならないようにテーマを絞り込む必要があります。
週刊●●に野球漫画がすでにあるのに、そこで野球をテーマにした新連載をスタートさせるのはあまりよろしくない。
だったら野球なんだけど恋愛をからめたストーリーにしてみようか、とか。
そもそも野球はやめて銀行マンの話にしてみようか、とか。
雑誌内でのポジションを考える。
または。
いま世の中はどんなことに興味があって、どういうジャンルやテーマの漫画を求められているのか。
市場のニーズをとらえていく場合もあります。
そういうポジショニングを考えて、雑誌を選ぶ、テーマを選ぶ、戦略性が必要です。

そして。
自分自身の絵のスキルや構成力、発想力など、強みや弱みを知ったうえで漫画の世界でどうやって生き残っていくのかを考える必要もあります。
絵が下手ならストーリーで勝負するとか、描くスピードが遅いなら人を雇ったり月刊誌にしたり、ビジネス系の知識が豊富ならそっち系の雑誌で連載を持つとか。

編集担当者とのやりとりでコミュニケーションスキルが必要だったり。
締め切りを守るスケジュール管理が求められたり。
さらには、
仕事が増えてくればアシスタントをつけるようになりますが、彼らをまとめて動かしていくリーダーとしての能力だって必要です。

仕事は多岐にわたります。
考えるべきことも山のようにあります。
どう解釈しても、漫画家が絵さえうまければいいなんて言えません。
絵だけうまければなんとかなるのは、漫画家から仕事をもらって絵を描いていくアシスタントですよね。

 

農家に求められる能力

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今の漫画家の話を、農家にも当てはめてみましょう。

生産こそが農家の本分だ。
いいものさえ作れれば農家はなんとかやっていける。
世間は評価してくれて買ってくれる。
栽培スキルアップこそが農家のやるべきことだ。

そのような意見がけっこう世の中に広がっています。
確かに生産は大事です。
それは否定しません。
でも、
栽培がうまければ、農家として一人前なのか。
栽培だけやっていればそれでいいのか、よく考えてみる必要があります。

自分が育てた農産物を買ってもらうためにはどうしたらいいのか。
周りの農家と同じものを育てていたんじゃ、消費者の取り合いになり、値下げ競争になりかねない。
じゃあどんな作物を選ぶのかを考えて、
どんな作型で栽培すれば周りと収穫時期をずらして高値で取引できるのか、
どこと取引をすれば一円でも高く買ってもらえるのかを考え、
いま世の中にはどんな需要があって、どんな農産物が求められているのかを調べて、
時代や市場のニーズを読んでいく戦略性が必要です。

もちろん自分自身の栽培スキルを考慮して、強みや弱みを知ったうえで農家としてどうやって生き残っていくのかを考える。
体力自慢ならキャベツや白菜などの重量野菜で勝負するとか、パソコンやインターネットに精通しているならネット通販をやってみるとか、人をまとめるスキルが高いなら雇用をして大規模農業の道へ進んでいくとか。

ものを売る以上は商売ですから、営業スキルも求められるでしょう。
限られた労働時間の中で成果を出していくスケジュール管理能力も必要。

農家がやるべき仕事は多岐にわたります。
漫画家と大差ありません。

栽培だけをやっていればいい、これはいわゆる生産農家です。
農協出荷型の農家はこれに近いかもしれませんね。
生産以外の部分はほとんどを農協にまかせて、農家は生産に集中する。
という構図。

これは、
先ほどの漫画家の話でいうと、アシスタントがそんな感じですよね。
漫画家から仕事をもらって、作画の補助をする。
背景や効果線を入れる作業などの地道な仕事です。
登場人物の下書き、人物の体の線入れ、アイデア出し、洋服のデザインなどに仕事の範囲が広がることもあるようですが、それにしても基本的にアシスタントがやるべきことは
漫画を描くこと。
それだけです。

わかりやすく対比すれば、

漫画家 = 販売農家

アシスタント = 生産農家

でしょうか。
とにかく栽培がしたくて農家になる。
栽培が楽しくてしょうがない、というのであれば別に構いませんが、漫画のアシスタントがそうであるように、労働の割に収入が少ないということも十分に起こり得ます。
だからもし、
生産農家として栽培を楽しんでいきたいとか、経営的な面倒なことはできるだけやりたくないとか、そういう気持ちで農業をやるのであれば収入面で不満が出てくることだけは覚悟しておく必要があると思います。

 

どんな農家になりたいのかを想像する

漫画はたくさんの人に読まれてこそ、漫画家として生きていけます。
だからこそ、戦略的にマーケットを読み、競合を避けながら、どんな内容のものが受け入れられるのか、どんなものが読まれるのかを考えて、漫画という作品を作っていく。
一流の漫画家と呼ばれる人たちは、こういうことをやっているはずです。

農家も同じ。
たくさんの人に買ってもらって、食べてもらってこそ農家として生きていけます。
満足な収入を得ることができます。
であれば、
つくるだけじゃなく売ることも考えるべきですよね。

自分の育てたものを誰に食べて欲しいのか、自分の栽培へのこだわりは誰に届けたいのか、誰の望みや悩みを解決できるのか、それらを考えた上で。
じゃあどこに 出荷すればいいのか、どこにどんな情報を届けたらいいのか、どんな農産物をつくれば多くの人に満足してもらえるのか、色々と考えるわけです。

農家って大変だけどおもしろい。
そしてやりがいがある。
そんな職業ですよ。

あなたは漫画家になりたいですか?
アシスタントで満足できますか?

 

 

 

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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