アブラムシ調査団

野菜の健康をチェックするのに役立っているものがあります。
もの、と言っては失礼かもしれません。
アブラムシです。
これは半分くらい持論になりますが、アブラムシが植物につくには原因があって、ざっくりいえば植物が不健康であるときに寄ってくると考えています。
健康であれば虫や病気を寄せ付けない、という考え方です。
人だって健康なら病気にかかりにくくなります。

たとえば根から肥料分を吸い上げすぎたとき。
つまり人間でいえば肥満体の状態ですが、病気に対するリスクが高くなっているのでアブラムシがつきやすくなります。
逆に肥料分を吸えない、もしくは吸いにくい状況で飢餓状態などストレスがかかっている場合。
植物体が弱っている状態なのでやっぱりアブラムシがつきやすくなります。

自然界は基本的に弱肉強食なので、弱いものは駆逐されて土に還っていきます。
野菜だって畑で不健康な状態であれば、虫がついたり病気になったりして自然に還そうという動きが起こるのは普通にあり得るわけです。
だから、そこに育っている野菜が健康であるかどうか、アブラムシをみて判断することもあります。

一般的にはアブラムシがつきやすいことで有名なソラマメ。
ここ数年はほとんどアブラムシがつくことなく栽培できています。
たしかに元気に育っているなぁと見た目でわかります。
逆に今年のナス、ピーマンは初期の生育でアブラムシがけっこうついていました。
苗の段階からついていたので育苗に問題があったのだろうと思いますが、畑でのびのびと育っているうちに減ってきています。
そういえば春のチンゲンサイにもたくさんつきました。
美味しかったけどあれは良くなかったなぁと反省。

農薬をかけるとか、牛乳をかけて窒息死させるとか、アブラムシ対策はいくつもありますが、そもそもなんでアブラムシがその野菜についてしまったのかという原因を取り除かないかぎり、発生を止めることはできません。
もし何かをかけてアブラムシがいなくなったとしても、その野菜は不健康な状態のままなのでまたアブラムシがつくかもしれないし、ほかの虫や病気に襲われるかもしれません。

いま目の前の野菜が健康に育っているかどうか、もしそうじゃないとすれば何が原因なのか、それを解消するための対策は。
こういうことを日々考えながら収穫までたどり着く。
えらそうに書いてますが、僕はまだまだ言うほどのことは出来ていません。
生き物を育てるとはなんとも大変なことだとつくづく思いますね。

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

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