専業農家と兼業農家。
けっこうよく聞く言葉だと思うので、その意味も含めてあえて説明する必要はないでしょう。
そして昨今では専業農家は絶滅危惧種のように扱われるようになってきました。
それくらい兼業農家が増えているという意味ですが。
日本国民のほとんどが農家だったころから産業構造はずいぶんと変わってしまった今、農家を専業と兼業に分類して何が得られるのでしょうか?
その統計から何を読み取ることができるのでしょうか?
統計データは活用してこそ意味があります。
データを持っているだけでは宝の持ち腐れだし、国だって活用するためにわざわざ統計で農家を分類してわけでしょ。
じゃあ、時代が変わっていく中で国はどんな手を打ったのか。
どんな分類で、どんな問題に切り込んでいこうとしているのか。
1995年に新しく作った分類をいまさらながら取り上げて解説しつつ、国の思惑についても考察してみます。