農家は食料自給率の問題をどのように考えるべきか

 

新しく農業を始めようと意気込んでおられる方の中には
日本の食料自給率向上に貢献する!
と強い決意を持って鼻息を荒くしている方がいらっしゃいます。
世間的には低いことの問題が強く叫ばれている日本の食料自給率ですから、そこに歯止めをかけて日本沈没をなんとか食い止めたい、自分に出来ることはないだろうかと考えたうえでの新規就農は歓迎すべきものだと思います。
ただし。
日本の食料自給率が本当に低いのか。
農家が食料自給率のことまで考えなければならないのか。
そもそも食料自給率は低いとだめなのか。
といったことはしっかりと考えてみるべきです。
国がそう言っているから、といって考えずに信じてしまうのは危険なのでやめましょう。
お役人は基本的に優秀な人材の集まりですから、国民世論を持っていきたい方向に先導(扇動?)するためにデータをうまく見せることなんて簡単にやってのけます。
改めて食料自給率について考えていただいて、新規就農者にとってどのように向き合っていくべき問題なのかを冷静に判断していただければと思います。