目標をイメージできるかどうかが鍵になる 農家研修の役割とは

実家が農家ではない人が農業を始めようとするとき。
けっこう高いハードルがいくつかあって、それを飛び越えていくのはなかなか難しいです。
もちろんまったく越えられないハードルではなく、勢いをつけて一気に飛び越えれば誰でも向こう側に行けるんですが、やはり一般的にはその勢いが足りなくてハードルの手前であきらめてしまうことも多いようです。
では。
ハードルを越えられない人と簡単に飛び越えてしまう人がいるのはなぜでしょうか。
彼らの違いはなんでしょうか。
それは。
その人が持っている素質によるところが多いのかもしれません。
何事にも積極的に取り組み、考え方が非常に前向き。
そんな人であればちょっとくらいのハードルは簡単に飛び越えていきます。
でも。
内気で消極的、悪い結果ばかりを想像してしまってなかなか前に進めない人。
そんな人にとってはハードルが山のように高く感じてしまうと思います。

この差を埋めるにはどうしたらいいのか。
たとえ消極的な性格であっても、ネガティブ思考が強いとしても、それでも新規就農というハードルを越えるにはどうしたらいいのか。

今回はこのあたりについて触れていきます。

 

まずは頭のなかで新規就農できるか

就農後をイメージ

結論から言ってしまえば、
目標を頭のなかで明確にイメージできるように準備していく
ことが重要です。
イメージできないことを実現することはできません。
だからまずは目標を決めて、自分は将来どんな生き方をしていたいのか、どんな働き方をしてどれくらい稼ぐのか、どんな日常を送るのかを想像するんです。
イメージするのに役立ちそうないろんな情報を集めて、それを目標イメージに含めていく。
はっきりと自分の未来が見えるようになるまで、準備が整うまでイメージを固めていきます。

10年後には年収にして1000万円を農業で稼げるようになっていたい。
米と野菜を育てて、それを農家レストランで使っていく。
仕事にかける時間はそこそこにして、家族と過ごす時間を大切にしたい。
といった目標を、瞼を閉じれば光景が浮かんでくるくらいまで強くイメージしていくんです。

でもここで。
経験していないこと、見聞きしていないことはイメージできませんよね。
それは栽培に関わるところなのか、経営に関することなのか、お金を得ていく商売としてのイメージなのか。
将来像のなかでもモヤがかかっていて鮮明に見えないところがあると思います。

というか。
これから農業を始めようかと考えている人にとっては、就農後のイメージはほとんど見えないはずです。
経験していないんですから。


だからこそ農家で研修を受けるんです。
就農後のイメージを明確にするために、実際にやっている農家のもとで研修を受けるんです。

 

延長線上に未来がなければ想像できない

農業女子

あなたがもしサラリーマンだとして。
これから農業の世界に飛び込もうと考えているとしたら。
現時点ではおそらく農業を仕事にしているイメージがまったくないと思います。
種を播いたり収穫をしたり、トラクターに乗って耕したり、栽培をしたりしているところが想像できるでしょうか。
収穫した作物を出荷して、お客様からお金をいただくという流れが想像できるでしょうか。
自らの足で営業をかけて新規顧客を獲得したり、お客様と定期契約を交わしたり、インターネット上でサイトを持って商品を販売したりすることが想像できるでしょうか。

職種にもよりますがサラリーマンをしている段階ではほとんどイメージが湧かないはずです。

だってやったことないんだから。
当然ですよね。

会社勤めで年収500万円の収入があるサラリーマンがいたとして。
その人が1000万円の収入になることは想像できます。
平社員から課長、部長、役員へと登っていくことも想像できます。
それはいま立っているところの延長線上に未来があるから。
実際にそのステージに立っている先輩がいるからです。

でも。
年収500万円サラリーマンが、年収500万円の農家を想像できるでしょうか。
できません。
それは今いる場所の延長線上に未来がないから。
想像するための材料が目の前にないからです。

 

想像の力 ハードルを低くして飛び越える

ハードル

農家で研修をうける最大のメリットは、未来が想像できるようになることなのかもしれません。
自分の目標を鮮明にイメージするために、その目標の近いところにいる農家へ研修に行く。
農家の日常、栽培、経営を肌で感じることで目標までの道筋をクリアにすることができるというわけです。

だからこそ。
研修先の農家は、自分がこれから向かおうとしている目標に合っていることが大切です。
未来が想像できないような農家で研修を受けても、目標までのルートが見えませんから。

目標が見えさえすれば。
あとは進んでいけます。
その段階ではおそらく高いと感じていたハードルがかなり低く見えているはずです。
高いハードルを必死に飛び越えようとするのではなく、ハードルが低く見えるまで準備を重ねてから飛び越える。
そのようにして新規就農を目指してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

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