清富でありたい

今年の研修生は雰囲気が違う。
と最近よく言われます。
おもには平井さんのおかげだと思いますが、昨年と比べると明らかに考え方や感じ方が違うようです。
時間管理、効率化、経営、オカネ、利益追求・・・
こういう言葉が好きそうな人たちが揃っています。
有機農業がしたくて、無農薬で野菜を育てたくて、というような側面から松本自然農園へ研修に来ていないのが僕的には好きです。
いや、そこから入ってるかもしれませんけど顔や言葉には出してきません。
出させないような空気にしているせいかもしれませんが。

有機農業の世界ではいまだにオカネというキーワードを出すのがタブーになっているような風潮が見られます。
清貧をよしとする考え方です。
有機農法を他の農法よりも優れたものとして思い込み、さまざまな制約によって自分自身を縛りつけてしまい、結果的に収入が伸び悩むことになる。
結果がついてこないからオカネの話ができないんでしょう(たぶん)。
世間の認識とはちがって農家の収入は少ないどころか意外にも多くて裕福だったりするんですが、こと有機農家に限っていえば世間の認識通り、それ以上だったりします。

それは有機農家自身が望んでいる清貧なのかもしれないし、やせ我慢なのかもしれません。
望んでそうなっているなら何も言うことはありません。
でもオカネが嫌いな人、いないですよね。

収入が伴うというのは大事なことです。
事業がうまくまわることは安定化につながるので、(定期宅配が主な場合)お客さんも安心して買うことができます。
利益が上がれば、より高品質なものを生み出すための投資が出来ます。
心にもゆとりが生まれます。
実際、就農して数年ほどは金銭的にかなり苦しかったので精神状態も悪かったです。
ギスギスしていました。
野菜の出来に影響していたかも。
オカネがもたらす安心感は計り知れません。

カネカネ言ってると嫌な奴だなとか思われそうですが、猫をかぶって自分を偽りたくないので正直に書いています。
そしてこういうことを書いていると、似たような考えの人たちが集まってきます。
今年の研修生がオカネの話をしても嫌がらないのは、僕の考え方がブログ等で浸透してきた結果なのかもしれませんね。

経営への意識・上昇志向の強い研修生に囲まれて、雑談から儲け話のネタを探しつつ、男ばかりなので下ネタも炸裂しつつ、色気がないことへ不満を洩らしつつ、2014年も順調に進んでいます。

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そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

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と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
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