新規就農する前に研修を受けるべきだと考えて、研修を受け入れてくれる農家を探す。
就農地に近いところで、自分が希望する経営スタイルに近い農家で、田舎暮らし志向なのか利益追求志向なのか方向性が自分に近い。
などの要件を考慮しながら研修を受け入れてくれそうなところを見つけたとします。

メールや電話のやりとりだけで研修受け入れが決まることはほとんどありません。
直接会って話をすることがほとんどです。
というよりも会って話してみないとわからないことが多いですし、もし人づきあいが苦手だからという理由で農業の世界に踏み込んだとしても、研修先の農家をメールや電話で決めるのはどうかと思います。
農家側からも「見学に来てください」と言われるはずです。

というわけで、農家と連絡をとって日時を決めて見学に行ったとして、そこが自分の研修場所にふさわしいところなのかを見定めなければいけません。
いろいろ質問をすると思います。
研修期間は?
寮などの宿泊施設は?
研修費用はかかるのか、もしくは手当が出るのか?
近隣で就農したいときに家や農地のあっせんはあるのか。
青年給付金を受けることは可能か。
研修の時間、何時から何時まで働くのか。
休みはあるのか。
 

研修時間と休みを質問するのは慎重に

ひとやすみ
研修を受ける身としては聞いて当然の質問ですが、働く時間とか休みの日数とか聞いたりすると嫌な顔をする農家もいますので注意して下さい。
サラリーマンじゃねーんだぞ!
と一言でいってしまえばそういうことです。
新規就農するということは起業をするということです。
事業を興すということです。
そこに向けて勉強しようという人間が、働く時間がどうこうとか休みがどうこうとか言っている場合ではありませんよ。
研修している期間はそれに集中すべきです。
休みを利用して遊びたいとか言っている場合ではありません。
日中は畑に出て実務を学び、夜は寝る時間を削ってでも栽培や経営に関する勉強をする。
本気で研修しようと思ったら、休んでいる暇なんてありません。
体も頭もフル回転です。
そこで1年間がんばったら、独立してすべてを自分で管理するようになったときに
あー本気で研修しといてよかったー
と思い返すはずです。
実際に農業経営をしているところで学ぶというのは、それほど価値があることなんです。
極端なことをいえば、その農家がやっていることを全て完璧にコピーできたなら、その農家の労働時間や収入にかなり近付けるということです。
毎年の収入が安定している農家から学ぶことができれば、安定した収入をある程度保証されるということです。
高付加価値をつけて高価格で売ることができる農家から学べば、同じように高価格で売れる商品を作ることができる・・・可能性があるということです。
夫婦と研修生●人で▲万円の収入になる、というビジネスモデルが目の前に転がっているのに、せっかくそんな現場で研修しているのに休みが欲しいとか長く働きすぎだとか、そんなことを言うのは非常にもったいないことです。

というわけで、休みのことや働く時間のことを質問するときはじゅうぶんに注意を払ってください。
 

お金の話も聞いておきたい

おカネ2
もしあなたが農業で生計を立てていきたい、家族を養っていきたいと考えているのであれば、研修先の農家にぜひ聞いてほしい質問があります。
収入はどれくらいですか?
時給に換算するとどれくらいになりますか?

当然ですがお金の話をすると嫌がられることは多いです。
休みや労働時間と同じようなレベルで、お金の話をすると怒りをあらわにする農家もいるくらいです。
私的に言えば、これは間違った態度だと思います。
農業を仕事にしたいと考えているのであれば、収入を気にするのは当然のことです。
家族を養っていかなければならない立場であれば、安定収入を得られるようになるのは早急な課題です。
ここで研修を受けて大丈夫だろうか。
ちゃんと稼げるようなノウハウが得られるだろうか。
と考えるのは当然ですよね。
その農家が、朝から晩まで夫婦で必死に働いて、それでも年収で300万円くらいにしかならないのであれば、そこで研修を受けた人が新規就農してもその程度しか稼げない可能性は高いです。
そういうノウハウしか教わってないんですから。
だから、あなたが農業でちゃんと生計を立てたいと考えているのであれば、ちゃんと生計が成り立っている農家へ研修に入るべきです。
そのためには嫌な顔をされても収入を聞き出す必要があります。

<注>
いちおう念のために書いておきますが、ここで言っている年収というのは経費を差し引いた後の収入という意味であって、単純な売上の合計金額「年商」ではありません。
農家もそのへんを混同して語る人がいますので注意しておく必要があります。

そして、できれば時給も聞いておきたいところです。
農家自身が把握していないことも多いですから、収入を聞いて、日々の労働時間を聞いて、労働にかかる人員を把握して、そこから時給を計算してみてください。
あまりの低さに足が震えてくるかも知れません。
それだったらアルバイトしてたほうがいいじゃん!
と思ってしまうような農家もたくさんあります。
収入を聞いたらけっこうあるので安心していたら、時給換算で1000円に届かなかったなんてよくある話です。
たとえば収入が500万円あったとして、夫婦二人でそれぞれ年間2500時間ほど働いていれば
500万円 ÷ ( 2500時間 × 2人)
=時給1000円
ということです。

どのくらいだったらいいという目安があるわけではありません。
あなたがどう感じるか次第です。
会社組織に守られていない自営業という不安定な仕事で、アルバイトよりも低い時給でやっていくことに意義があるのか。
派遣社員よりも低い時給に意義があるのか。
よく考えてみてください。
そして本当にその農家で研修を受けていいのだろうかと、頭を悩ませて下さい。

まとめますと、
・研修時間(●時~●時まで)や休みについて聞くときは慎重に。
  →研修に対する甘え、独立起業への危機意識のなさととられます
・お金の話はぜひ聞くべき
  →稼ぐための農業であれば重要、研修農家のレベルは自身にも反映される

といったところでしょうか。
参考になれば幸いです。

 

 

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

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有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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